「本当は今季プレーする予定は…」 44歳の現役続行は使命感から クラブとは「一生切れない縁」山梨

■「自分の正義が強すぎて…」
森田絵美アナ
「山本選手のパーソナルな部分にも迫りたい。まずはこちらをご覧ください」
2003年の甲府加入時に山梨放送が撮影した映像では、山本選手が「がむしゃらにプレーして一つでもチームに貢献できるように頑張りたい」とコメントしていました。
山本選手
「(現在と)変わらないですよね(笑)」
森田アナ
「当時のことは覚えている?」
山本選手
「覚えている」
堀井岳也氏(クラブOB)
「覚えているの?」
山本選手
「まず初めに、生意気ですみませんでした(笑)。若い頃は本当に生意気というか自分の正義が強すぎて、年上の選手と衝突することも多かった。このような機会があると毎回謝っている」
堀井氏
「昔の選手は負けず嫌いが多かった」
山本選手
「今も(負けず嫌いは)いるけど表に出せない。今の選手たちはなかなか。昔の選手たちもバチバチして、負けず嫌いが前面に出ていた」
堀井氏
「紅白戦がもう熾烈で、バチバチけんかみたいなことが結構起きていた。だけど公式戦になると同じチームで戦う」
山本選手
「頼もしかった」
堀井氏
「ハートを感じた」
山本選手
「『これでのし上がっていくぞ』というサッカー選手の気持ちをみんな持っていた。言葉を変えれば、やんちゃだった」
■現役続行は「自分の使命という感じ」
森田アナ
「現在44歳。契約更新時に『自分自身でしっかりと考えた上で来季もプレーする決断した』とコメントした」
山本選手
「プレーさせてもらえる時間がそれほど長くないと、自分の中で思うシーズンが何シーズンかあった。いつかはそういう時が来るだろうなと。ただそこにあらがいたい自分もいた。本当は今季はプレーする予定ではなかった。今の年齢でサッカー選手としてチャレンジすることをいろんな人たちが求めている。若いときとは違う自分らしいプレーを出してほしいとみんなから思われて期待されて、その期待に応えられるか不安はあったが、自分の使命という感じで(現役続行を)決めた」
堀井氏
「今季、というのは少し意外だった。そうなるとみんなが興味を持つのが山本選手の今後」
山本選手
「サッカーに生かされてると思っている。サッカーには恩返ししたい。ヴァンフォーレ甲府にも、大きく言えば山梨県にももっと貢献できるような人間になりたい」
堀井氏
「いつの間にか山梨に拠点を構えて、家族もいて。お父さんだからね」
山本選手
「山梨が自分のふるさと。地元みたいな場所」