【独自解説】680億円ともいわれる違約金の行方は?緊急会見で事務所との契約終了を発表したNewJeansに「対応は極めて悪質」と批判の声も…泥沼化する騒動の背景にある、韓国の“アイドルビジネス”の手法
■「“いじめ”への謝罪」「ミン氏の復帰」メンバーが事務所に求めた2つのこと
NewJeansは事務所に対し、2つの要求をしていました。
要求①が、『“社内いじめ”への謝罪』です。HYBE社内でハニさんが別のグループのアーティストに挨拶した際、別のグループの関係者が「無視して」と言ったなどの問題で、防犯カメラの映像提供を求めました。
ただ、事務所側はお辞儀で挨拶する場面のみを提供。また、「保存されていた映像30日分と両グループのメンバーや関係者の出入りの記録を全て確認したが、挨拶をする姿の他に特異な事項がなかった」と回答し、名誉棄損・証拠隠滅には当たらないとしています。
要求②は、『前代表ミン・ヒジン氏の復帰』です。親会社『HYBE』は2024年4月、ミン・ヒジン氏が“独立”を企てたとし、業務上背任などの疑いで告発。ミン代表は解任となっていました。
これに対し事務所は、取締役会の経営判断の領域だとして、「専属契約には、特定の人物が代表取締役を務めなければならないという内容は含まれていない」と回答しました。
Q.契約の中に「NewJeansはミン・ヒジン氏以外プロデュースしてはいけません」という文言は一言もないから、ということですね?
(ヒョンギ氏)
「そうなんです。でも、ファンたちはミン・ヒジンさんと一緒にやりたいという気持ちが物凄く強いです。また、大きい事務所に対して、裁判より国会での発言や記者会見という形に出るということは、まずファンを自分たちの味方にして、一般の人たちも味方にして、そこから着々とやっていこうという流れになっているのではないかと思います」
■約680億円ともいわれる違約金、どうなる?法律家でも分かれる見解
2024年3月、当時まだ代表だったミン・ヒジン氏と『ADOR』前副代表らが話し合いを行っています。韓国メディアが入手したチャットの内容によると、違約金の算出額は約500億円~約680億円ということです。ただ、NewJeansは会見の中で、「責任は『HYBE』と『ADOR』にある。違約金を支払う理由は全くない」と話しました。