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【独自解説】「暴露本というより“ウソ日記”」ヘンリー&メーガン『エンドゲーム』発売 「暴露ではなくもはや悪口」「メーガン妃のジェラシーが透けて見える」気になるその中身と裏側に迫る

2023年12月2日 18:00
【独自解説】「暴露本というより“ウソ日記”」ヘンリー&メーガン『エンドゲーム』発売 「暴露ではなくもはや悪口」「メーガン妃のジェラシーが透けて見える」気になるその中身と裏側に迫る
新たな“英国王室暴露本”発売

 11月28日、ヘンリー王子夫妻による英国王室関する新たな暴露本「エンドゲーム」が発売されました。ヘンリー王子夫妻が主張する王室批判の数々は果たして本当なのか?その内容と発売の裏側を、英国王室ジャーナリストの多賀幹子さんとデーブ・スペクターさんが解説します。

全世界で発売された英国王室の「新暴露本」、著者はヘンリー王子夫妻の“応援団”

 今回発売された暴露本「ENDGAME(エンドゲーム)」日本円で約5000円です。すでに複数の言語に翻訳されて全世界で販売されています。デーブ・スペクターさんによると「エンドゲーム」を直訳すると「最終決戦」という意味だといいますが…

Q.ヘンリー王子とメーガン妃は、この本を「最終決戦」にしてしまうと、今後の金儲けの手段を失うのでは?
(デーブ・スペクターさん)
「『エンドゲーム』の意味は、この本の著者である王室ジャーナリストのオミッド・スコビー氏が王室から縁を切られて相手にされなくなるということと、英国王室自体が終わりに向かっているとスコビー氏が主張していることの、どちらを指しているのか分からず、色々考えさせられるいいタイトルだと思います」

 この本の著者である王室ジャーナリストのオミッド・スコビー氏はヘンリー王子夫妻を応援する「チアリーダー」的存在です。2020年にも「自由を求めて」というヘンリー王子夫妻の王室離脱についての暴露本を出していますが、この本の中身もヘンリー王子夫妻の目線で書かれています。この本についてジャーナリストの多賀幹子さんは、「ヘンリー王子夫妻の恨みつらみ満載で、王室の悪口だらけだった」と評しています。

Q. オミッド・スコビー氏はどんな人なんですか?
(英国王室ジャーナリスト 多賀幹子さん)
「この人は、英国のウェールズ出身で名門・ロンドン芸術大学コミュニケーション科を卒業して雑誌記者になった人です。アメリカの雑誌に英国王室の情報を書くという仕事をした時に、メーガン妃と知り合ったということです」

Q.もう読みましたか?
(デーブさん)
「日本語版は出る予定はないのですが、英語の電子書籍が先に出まして、29日に読み終わったところです。406ページもあって、全部ゴシップではないですし、ヘンリー王子夫妻のことばかりではないのですが、愚痴や闇が多い本です。そんなスコビー氏は、アメリカ向けの雑誌相手に記事を書き、番記者でもあって、公務にも同伴したり、米ABCTVの特派員もしていたので完全に部外者ではないのですが、生粋の王室ジャーナリストとは言えません」

 この本の内容は、ヘンリー王子夫妻の苦悩だけではなく、エリザベス女王の死の裏側や国王の弟・アンドルー王子のスキャンダルと転落、王室メンバーの素顔、王室の人種差別問題などを、ヘンリー王子夫妻を中心にした王室全体を巻き込んで書かれています。著者は「王室の裏側について取材を基に赤裸々につづる」としています。しかし、多賀さんとデーブさんの二人は「暴露本というより“ウソ日記”に近い」と同じ見解を示しています。

新たな“暴露”の数々が、逆にヘンリー王子夫妻の立場を悪化?

 暴露その1です。2020年に王室を離脱したヘンリー王子夫妻ですが、ウインザー城内に立つコテージについては、イギリス滞在時に使用できていました。しかし、2023年の1月にチャールズ国王が「コテージのカギは返却するべきだ」と言い出し、王子夫妻は6月に退去しています。この本によると、実は国王の妹・アン王女が、「公務をしていない人が住んでいるのはおかしいのでは?」と国王に進言した、と書かれています。アン王女はエリザベス女王の愛娘で、国民の支持も高く王室を代表する存在で、英国王室の人気ランキングでは、4位につけている人物です。

Q.アン王女は、チャールズ国王より人気があるのですか?
(多賀さん)
「そうですね。本当に人気のある人で、とにかく働き者です。年間どれだけ公務をしたかという数字も出るのですが、アン王女がトップということが度々あります。チャールズ国王も2歳下のアン王女をカミラ王妃に次いでとても信頼しています。そのアン王女が『公務をしていない人が住んでいるのはおかしいのでは?』と言ったので、その通りだと思ったのでしょう」
(デーブさん)
「時期的にもヘンリー王子が回顧録『スペア』を書いたばかりで、チャールズ国王もご立腹だった時期でしたので、仕返しの気持ちもあったのかもしれません」

 そのコテージ退去の連絡のあと、ヘンリー王子は「もう孫に会いたくないのか」とチャールズ国王に詰め寄ったということです。デーブさんは、「孫を人質にとる言い方が、英国民の反感を買う」としています。

Q. ヘンリー王子側のジャーナリストといってますが、王子が不利になるエピソードになってませんか?
(デーブさん)
「この本のなかでは、ヘンリー王子側は何の落ち度もないように書かれています。全部被害者で受け身だという書き方をしています。白々しく一か所だけ『短気なところがある』と書いてあるのです。この本が、もう少しバランスがとれていれば、両方に落ち度があるということになりますが、一方的すぎるのです」

 暴露その2は、ヘンリー王子は、エリザベス女王がなくなったときに“蚊帳の外”だったということです。女王がなくなったときヘンリー夫妻が慈善団体の授賞式に参加するためロンドンに滞在していました。そして、チャールズ皇太子(当時)からエリザベス女王が危篤状態であると連絡を受け、「“一人で”スコットランドに来るように」と言われたそうです。しかし、ヘンリー王子の航空券は手配されず、さらにはスコットランド到着後ネットニュースで女王の死去を知ることになったということです。本には「ヘンリー王子はウィリアム王子に連絡したが返事もなく、完全に孤立していた」と書かれています。

Q.このエピソードをどう思いましたか?
(多賀さん)
「ヘンリー王子は王室育ちというか、全部お膳立てしてもらって育ってきた人だなと思いました。チケットも全部用意してもらえると思っていたのでしょうけど、王室は離脱したのですから、自立して欲しいと思います。チャールズ皇太子(当時)から『(メーガンは連れず)一人で来るように』と言われたのは効いたでしょうね」

 暴露その3です。おととし出演したテレビ番組で、メーガン妃は「王室内で人種差別があった」と発言していて、その後様々な憶測が飛び交うようになりました。この本には、「その人種差別発言をしたのは2人だった」「その一人は王室のメンバーでもう一人は親戚を含む家族だ」と書かれています。

Q.書き方がちょっとボヤっとしていませんか?
(多賀さん)
「思わせぶりというか、何とも言えないですね。この“人種差別”という言葉についてもヘンリー王子は『人種差別はなかった。無意識の偏見だった』と言い換えています。“人種差別”を受けた時期も、ヘンリー王子は『結婚してすぐ言われた』と言っていますが、メーガン妃は『妊娠中に差別の言葉を受けた』と夫婦で言っていることが違っていました」

一方で、メーガン妃はチャールズ国王にテレビ番組出演後、2人の名前を告げ口していた。と書かれています。

Q.手紙を書いたという話がありますよね?
(デーブさん)
「直接プライベートで手紙を送っていて、それを英国王室が保存しているそうです。しかし、チャールズ国王からその名前を出すと不利になるので言うわけはないのです」

スコビー氏は、2人の名前について「英国の法律により名前を明かすことはできない」としていますが、オランダ語版には2人の実名が記載されていたため、発売前に急きょ販売中止になりました。

Q.オランダ版だけ実名が載るということがあるのでしょうか?
(デーブさん)
「早い段階で翻訳用に原稿を送っていて、その後に英国で弁護士などから『実名はやめておきましょう』と言われてカットしたのが、オランダ語版はカットが間に合わずに載ってしまったんだろうと言われています。この2人の名前がオランダ版で出てしまっていたので、英国でも名物テレビ司会者が生放送で2人の名前をしゃべってしまいました。ネット上にも出ていますし、スコビー氏があまりにこのネタを引っ張るので、美味しい“最後のカード”を奪い取るという意味と、いい加減終息させたいという意図もあったと思います」

 暴露その4は、キャサリン皇太子妃のウラの顔です。まずは公務について「キャサリン妃は王室のパートタイマー」子どもが成長するまで仕事をセーブしている。「写真撮影以外怖がってできない」ちゃんと喋られない。というものです。

Q.キャサリン皇太子妃は喋られませんか?
(多賀さん)
「そんなことないですよ。熱心に活動していて、子どもたちの初期の教育などについて正面から取り組んで、どんどんスピーチをしています。スポーツウーマンで非常に活動的な人です」

 さらに、キャサリン皇太子妃の性格について、この本には「臆病者で内向的」「冷淡な人」「メーガンが困っても助けてくれない」とあります。これに、デーブさんは「暴露ではなくもはや悪口」多賀さんは「メーガン妃のジェラシーが透けて見える」としています。

Q.ここまで書くと英国王室との溝は決定的になりますよね?
(デーブさん)
「メーガン妃は王室を離脱しているので、それほど気にしていないかもしれませんが、今メーガン妃は新しいエージェントを見つけて、王室ビジネスから離れてハリウッドで活動しようとしていますが、そんなときにこういう本が出ると王室との対立を煽ってしまってマイナスに働いてしまうと思います」

(「情報ライブミヤネ屋」2023年11月30日放送)