奈良・平安・鎌倉の3つの時代にわたり僧侶が生活していた建物跡を発見 火災の痕跡も 奈良・東大寺
奈良の世界遺産・東大寺で、奈良・平安・鎌倉の3つの時代にまたがり僧侶が生活していたとみられる建物の跡が発見されました。
建物の跡が発見されたのは東大寺の大仏殿の北側で、僧侶の住まいや仏教の教義などを学ぶ建物があったとされる場所です。東大寺などによりますと、6月の発掘調査で奈良時代・平安時代・鎌倉時代に僧侶が生活していたとみられる「僧坊」と呼ばれる建物の跡が見つかりました。建物や周辺には平清盛の命令で行われた南都焼討など、3回の火災の痕跡が残っていました。
東大寺 境内史跡整備計画室 南部裕樹さん
「(建物の)焼失の状況を今回の調査で改めて確認することができました。東大寺の大きな規模にふさわしい、かなり大きな建物であることもわかってきました」
この遺構は、今週土曜日(21日)に一般公開が行われます。