【速報】ユネスコ無形文化遺産「伝統的酒造り」登録 約1300年前の酒復元・商品開発へ「オール奈良」で挑む
5日、日本の「伝統的酒造り」がユネスコの無形文化遺産の登録されたことを受け、6日、奈良酒造組合などが会見を開き、新たなプロジェクト「オール奈良」について発表しました。
これまで奈良県では、奈良文化財研究所と酒造会社が古酒の復元を行ってきました。律令制のもと酒の醸造などを司った役所「造酒司」の甕の復元や、奈良市にある遺跡「長屋王邸跡」から出土した木簡に記載された米・麴・水の割合を元に酒を復元する実験が行われています。
6日の会見では、奈良文化財研究所と奈良商工会議所がこうした古酒にかんする商品開発などの話を進めていることを発表。改めて奈良酒造組合を中心とした「オール奈良」のプロジェクトを立ち上げ、奈良の酒と、酒に付随する食品を復元し、奈良の魅力を発信していきたいとしています。
今回のユネスコ登録を受け奈良県酒造組合の北岡篤会長は「収蔵の技術、伝統の技術が評価され、日本文化を形成する重要な要素だと評価されている」と話しました。また奈良県の酒は、伝統的な酒造りの精神性まで体現したものだということです。