【速報】動機は「中学生の頃から人を殺す気持ちを味わいたい」 高齢男性を殺害した罪の元陸上自衛官 「間違いありません」起訴内容認める 京都地裁

2年前、京都市東山区のマンションで82歳の男性が殺害された事件で、殺人などの罪に問われている元陸上自衛官の男の裁判員裁判が11日に京都地裁で始まり、男は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
■駐屯地から包丁持ち出し「大柄な男性以外を狙った」「逮捕されなければまた殺すつもり」
起訴状によりますと、元陸上自衛官の水島千翔被告(22)は、2023年12月、京都市東山区のマンションの踊り場付近で、住人の岡田好次郎さん(当時82)を転倒させて背中を複数回踏みつけた上、包丁で背中を複数回刺して殺害したとして、殺人などの罪に問われています。
水島被告は岡田さんとは面識がなく、逮捕後の警察の調べで「誰でもよかった」「逮捕されなければ、また人を殺すつもりだった」などと話し、「反撃される可能性があるので、大柄な男性以外を狙った」とも供述していました。
また、勤務先だった祝園分屯地(京都府精華町)から包丁を持ち出して、襲う相手を探すために京都市内まで移動し、現場マンション前で見つけた岡田さんを後ろから追いかけて襲ったということです。
■事件後も「殺害対象として、女性や子供を探して徘徊」
11日から始まった初公判で、水島被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。
検察側は冒頭陳述で「中学生のころから、人を殺す気持ちを味わってみたいと考えていた。仕事から逃げ出すための口実を作りたい」と犯行の動機について指摘。さらに事件後も、「殺害対象として、女性や子供を探して徘徊していた」と指摘しました。
一方、弁護側は被害者が亡くなったことや事前前後の行動については争いがないとした上で、「被告は完璧主義者で、自衛隊以外の世界で生きていくことはありえなかった」とし、精神鑑定を行った医師などの証人尋問を通じて、殺意の強さなどの情状面を立証するとしています。
裁判は17日まで4日間の審理を経て 判決は23日に言い渡される予定です。