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【特集】万博を守る影のヒーロー『会場警察隊』に密着!「笑顔を守る」使命に挑む警察官たちの素顔と、その知られざる任務を追う

2025年5月10日 9:00
【特集】万博を守る影のヒーロー『会場警察隊』に密着!「笑顔を守る」使命に挑む警察官たちの素顔と、その知られざる任務を追う
“万博”を守る…会場警察隊に密着

 できることは、やってきた…全ては、この半年のために―。最も優先するのは、万博に携わる全ての人の安全安心。開幕から約3週間、24時間“万博”を守る『会場警察隊』の警戒の今を追いました。

■「大屋根リングで人が倒れている」多岐にわたる業務を担う『会場警察隊』に密着

 密着取材を始めたのは、開幕1週目。午前9時、オープンと共に一気に人が溢れかえります。多い日には一日10万人以上が訪れる会場では、『会場警察隊』の隊員たちが目を光らせていました。

(隊員)
「今は、流動警戒といって、会場内で何かが発生したとき、すぐに駆けつけられるようにしています。また、事件を未然に防ぐために、『見せる警戒』をしています」

 会場警察隊に所属するのは、約250人。雑踏警備や事件・事故に対応するほか、道に迷っている人を助けるのも、隊員の仕事の一つです。

 広い会場内の巡回は、通常2人1組。3交代制で、24時間警戒に当たります。密着したのは、西尾崇宏巡査部長と小谷勇二巡査長です。

 午前11時、「大屋根リングで人が倒れている」との情報が入り現場に駆けつけた二人は、すぐさま役割を分担。小谷巡査長は搬送される男性に付き添い、西尾巡査部長は現場で規制を行うように指示し、目撃者から話を聞きました。

 心配停止の状態で倒れていたのは60代の男性で、すぐさま搬送された甲斐もあり、一命を取り留めました。現場での聞き取りや防犯カメラの映像から、事件性がないことも確認できました。

■仕事中は息が合う二人、でも実は“弁当格差”が…休憩中に垣間見えた穏やかな素顔

 正午すぎ。お昼には、それぞれが持ってきたお弁当を食べます。

Q.お弁当の上に貼ってあるのは?
(会場警察隊・西尾崇宏巡査部長)
「妻が子どもと手紙を書いてくれたみたいで、『パパ大好き』とかですね。今日は特に…(笑)」

 西尾巡査部長の愛妻弁当を見て、自分のランチを手で隠す小谷巡査長。

(会場警察隊・小谷勇二巡査長)
「自分のお弁当は、見せられるものじゃないので…(笑)」