【特集】万博を守る影のヒーロー『会場警察隊』に密着!「笑顔を守る」使命に挑む警察官たちの素顔と、その知られざる任務を追う
(西尾巡査部長)
「すでに無線で情報共有して、『こういう人が盗んでいる』と防犯カメラの画像なども送って、警察官には情報が行き渡っているので、捜索など役割分担しながら行っています」
今も、盗んだ外国人の行方はわかっていません。世界中から訪れる観光客への対応も、万博ならでは…。
■弁当が“豪華”に!「3日後、プロポーズするんです(笑)」 ホッとしたのも束の間、迷子が発生
小谷巡査長、本日のお弁当は―。
(小谷巡査長)
「彼女が作ってくれました。ゴールデンウイークで、たまたまこっちへ遊びにきていて」
(小谷巡査長)
「3日後、プロポーズするんです!おいしいですね(笑)」
ホッとしたのも束の間。夜も、休まる暇はありません。
午後7時半ごろ、近くで遊んでいたはずの甥っ子(小学3年生)が見当たらないという女性に声をかけられました。
男の子の写真を他の隊員にも共有し、捜索を開始します。その、約5分後―。
-(無線)
-「発見しました」
(小谷巡査長)
「発見、了解―。発見したそうです」
(女性)
「えっ!ありがとう!」
別の警察官に手を引かれ、歩いて来た男の子は号泣。女性は、すぐさまハグをします。
(女性)
「どこ行ってたん⁉すみません」
(小谷巡査長)
「大丈夫?ケガとかない?」
(女性)
「真っ暗やから、わからんかったん?」
(男の子)
「うん…」
(小谷巡査長)
「この時間は暗くて、はぐれやすいので、早く見つかって良かったです」
■『来場者の笑顔を守る』約250人いる隊員の想いは一つ
そして、午後9時過ぎ。ショーが終わり、夢洲駅につながる東ゲートは、帰宅する人でごった返していました。出口が1か所に絞られ、ゲートの前には長蛇の列が…。
(西尾巡査部長/無線に)
「かなり滞留が始まっており、列が延びている状態。どうぞ」
Q.ゲートを多く開けたほうが、すぐに出られそうに思いますが、そんなことはないのですか?
(西尾巡査部長)
「ゲートをいっぱい開けると、いろんなところで群衆の列が発生して、列と列とが重なったら、事故とか起こりかねないので。ゲートを1つに絞ってルートを作ったほうが、事故は起こりづらいです」