【怒り】万博の人気パビリオンも標的に…“予約枠”の転売が相次ぎ来場者からも怒りの声続出「入場は無料なのに、それでお金もうけするのは犯罪」企業と各パビリオンも対策へ―

今、大阪・関西万博の人気パビリオンなどの“予約枠”の転売が相次ぎ、来場者からも怒りの声が上がっています。企業や各パビリオンは注意喚起や対策に追われていますが、“転売”を法的に罰する事はできるのか―?専門家の解説です。
■万博の『くら寿司』も標的に…“予約枠”の転売相次ぐ
開幕から1か月以上が経過した大阪・関西万博。しかし今、人気パビリオンなどの“予約”を巡って、転売行為が相次いでいます。その転売の標的となっているのが、人気の回転寿司チェーン『くら寿司』です。
『くら寿司 大阪・関西万博店』は、70の国と地域の代表的な料理を楽しめる店として人気を集め、連日、予約が取りにくい状況が続いています。
また、予約がなくても、当日受け付けは可能ですが、午前9時半には、整理券を求めて店の前に多くの客が並んでいて、午前11時には、当日の受け付けが終了になることもあるといいます。
そんな中、『くら寿司』は2025年5月16日、万博店の“予約の転売”が行われていることを明らかにしました。
(くら寿司)
「万博店を楽しみにしている多くのお客様に迷惑になる行為なので、予約の転売は控えてほしい」
(来場者)
「禁止できるようにしたいですけど、いちいちIDカード出せっていうのも現実的ではない。そういうこと(転売)を考える人がいなくなればいい」
(来場者)
「買う側も気をつけないといけない。でも、モラルの問題。ルール違反だと思う」
『くら寿司』によると、SNS上で予約の確認に必要な情報を転売する行為が、これまでに数十件確認されているといいます。『くら寿司』の公式アプリやLINEなどで30日前から予約ができ、予約システムの規定では、転売や譲渡のほか、フリマアプリやSNSなどでの取り引きも禁止されています。『くら寿司』は随時、予約の転売をしているアカウントの停止措置を講じているということです。
■大人気のイタリア館のQRコードは100点以上が転売に…
連日、大人気のイタリア館では、5月18日から1514年頃のルネサンス期の巨匠、ミケランジェロの彫刻、『キリストの復活』が展示され、さらに注目が集まっています。
イタリア館は、予約がない場合、長時間並ばないと入れませんが、予約すると比較的スムーズに入れるといいます。そのため、イタリア館の予約QRコードがチケット転売サイトで数多く出品されていて、その数は、100点以上にもなります。本来、無料で取得できるものが、200円~5000円で売り出され、実際に売買が成立しているものも多数ありました。