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【生直撃】『失職』&『出直し選出馬』の斎藤知事に松井一郎氏「筋を通す形で判断した方がいい」と助言 さらに持論を展開「自民も維新も応援したらいい」「少し前なら『(斎藤氏を)支持しない』割合もっと大きかった」

2024年9月29日 8:00
【生直撃】『失職』&『出直し選出馬』の斎藤知事に松井一郎氏「筋を通す形で判断した方がいい」と助言 さらに持論を展開「自民も維新も応援したらいい」「少し前なら『(斎藤氏を)支持しない』割合もっと大きかった」

 県議会による不信任決議を受け、9月26日に「失職」と「出直し選挙への出馬」を表明した、兵庫県の斎藤元彦知事。大阪府知事時代に斎藤氏の上司で、3年前の知事選では「維新」の立場で推薦した松井一郎氏は、26日の読売テレビ『かんさい情報ネットten.』に出演し、「反省して出直すなら、自民・維新で応援したらいい」と述べました。

 21日放送の読売テレビ『ウェークアップ』では、斎藤知事がキャスターとの1対1の対談形式で生出演しましたが、ゲストとして出演した松井氏は、斎藤知事と挨拶した際に、「思いの筋を通す形で判断した方がいい」と助言したことを明かしました。

■失職&出直し選出馬表明に、松井氏「既定路線。これしかなかった」

(黒木千晶キャスター)
 「斎藤知事は失職を選択する形となったが?」

(松井氏)
 「斎藤さんにとっては、既定路線だったんじゃないか。『県政を前に進めたい』と3年間取り組んできたことをこれからも前に進めたいなら、これしかなかったんだと思う」

(黒木)
 「やはり初動の対応がきっかけで、職員の命が失われていることについては、斎藤知事はもっと丁寧に説明すべきだと思うが?」

(松井氏)
 「初動の対応の悪さは反省すべきところだと思う。告発については自身が判断するのではなく、最初から外部に判断を委ねていくのは当然だったが、政策を進めてきたことや公約を果たしてきたことを『パッケージ』で判断してほしいということなんだと思う」

■番組出演で露出「少し前なら『支持しない』もっと割合が大きかった」

(横須賀ゆきの解説委員)
 「辞職や議会解散などの選択肢があったが、斎藤知事は百条委員会や第三者委員会で問題点を洗い出した上で、『自分は改革を前に進める』と話していたが、維新が進める改革と同じで、維新とかぶるところもあるが、どういうマインドなのか?」

(松井氏)
 「維新とかぶるというより、3年前の知事選のとき、僕も話した。斎藤さんは『兵庫県を改革するには、財源がないと県民に対してサービス拡充できないから、それに手を付ける。行財政改革に着手するしかない』と話したから、手を貸した。(斎藤知事は)報酬カットや退職金カットをした。だから私たちも応援する。公約にも9割超、手をつけているのは事実」

(横須賀)
 「番組でLINEアンケートを行い、兵庫県民222人が回答した。『失職・出直し選挙という判断』について、『支持する』が39%、『支持しない』が40%とほぼ拮抗したが、この結果をどう思う?」

(松井氏)
 「こういう数字になるんだろうなと思う。不信任決議を受けた後、斎藤氏は番組に出演するなどメディアを通じてメッセージを発信している。その前だったら『支持しない』の割合がもっと高く、6割くらいあったのではと思う。そのまま信任するかは別として、斎藤氏の県民へのメッセージを捉えて、もう一度選挙に問うことは理解した人が増えたのではないかなと思う」

■番組生出演時に「思いに筋を通す形で判断したほうが」と助言明かす


(黒木)
 「21日の読売テレビ『ウェークアップ』に斎藤知事が1対1の対談形式で生出演した。(直接共演していないものの)松井さんも出演したが、斎藤知事とその場で何を話した?」

(松井氏)
 「儀礼的な挨拶だけ。彼は『県政を前に進めたい』と言っていたので、『その思いに筋を通す形で判断したほうがいいよ』という話をした」

(黒木)
 「仮に斎藤知事が出直し選挙で当選した場合、職員や議会とどう向き合ってどう改善するか、その具体性が欠けているようにみえるが?」

(松井氏)
 「これはもう『謙虚』になること。3年前に知事になったが、周りはちやほやしてくれる。斎藤氏は初めて知事になって、勘違いしたんだと思う。彼自身が言う通り、慢心があったんだと思う。不信任決議を受けて、自分の胸に手をあてて考えるようになった。これを忘れることなく、再選されようが、違う世界で活動しようが、謙虚さをもって行動していくべきだと思う」

■「反省して出直すなら、自民・維新で応援したらいい」と持論展開

(横須賀ゆきの解説委員)
 「3年前の知事選では『自民』の党本部からの推薦とともに、『維新』が斎藤知事を支援をしたが、いま『自民』も『維新』も独自候補を模索している。今回、支援がない中で、斎藤氏はズバリ勝てるのか?」

(松井)
 「僕は厳しいと思う。斎藤氏が出馬したとき、応援・推薦した側だが、斎藤氏の政策は応援したいから。『反省して出直す』というなら、自民と維新で応援したらいいのではないかと思う」

(黒木)
 「松井さん自身のyoutubeで、『今の維新の対応はまずい』と話されていたが?」

(松井氏)
 「いまは僕は維新の人間ではないが、そりゃ『選挙を避けられてよかった』と言っているようではだめ」

■維新に“逆風” 次期衆院選は「『くじ引き』で立憲との候補者調整を」

(黒木)
 「大阪の選挙では『維新』があまりよくない結果が続き、国会では立憲との候補者調整を求める声もあがっている。松井さんからみて今の維新をどう思うのか?」

(松井氏)
 「いま、自分は維新から離れている立場というのが大前提。その上で、今回の総選挙は『政治とカネの問題』に決着をつけるのが争点。自民に勝つには(与党と野党が)1対1に持ち込むということになると思う。でも今の時点で、簡単に候補者調整なんてできない。どちらにも候補者がいるんだから。そうなると(野党間で候補者は)『くじ引き』で決めるしかない。立憲にも了解してもらわないといけないが、自民の過半数割れをお互いに目指すなら『くじ引き』が一番公平」

(横須賀)
 「大逆風の中で、維新も焦っているように見える」

(松井氏)
 「連携というと一緒に戦うようなイメージにみえるが、一緒に戦うわけではない。対自民と1対1の構図を作るだけ。それで候補者を一本化するなら『くじ引き』しかない」

(9月26日「かんさい情報ネットten.」より)