「市議の社会的信頼を失墜」火葬場の建設工事巡り7500万円受け取った罪 元御所市議に懲役4年判決
奈良県御所市が発注した火葬場の建設工事をめぐり、賄賂を受け取った罪に問われた元市議について、大阪地裁は10日、懲役4年の判決を言い渡しました。
御所市の元市議会議員、小松久展被告(72)は2020年、市が発注した火葬場の建設工事で地元の建設会社のグループが受注すると知りながら、議会で異議を唱えず賛成し、見返りに現金7500万円を受け取った罪に問われていました。
これまでの裁判で、小松被告は「受け取ったのは賄賂ではない」と起訴内容を否認していました。
この日の判決で、大阪地裁は「業者を仲介するなど特定の業者が受注できるよう動いていた」として、7500万円を賄賂と認定。そのうえで「市議の社会的な信頼を失墜させた」と指摘し、懲役4年の判決を言い渡しました。