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【速報】机をたたき「あなたは大罪人」取り調べ担当検事が出廷「真剣に向き合ってないと感じたので…」 無罪のプレサンス元社長“違法捜査”国賠訴訟

2024年6月11日 10:18
【速報】机をたたき「あなたは大罪人」取り調べ担当検事が出廷「真剣に向き合ってないと感じたので…」 無罪のプレサンス元社長“違法捜査”国賠訴訟
山岸忍 元社長

 大阪地検特捜部が捜査した業務上横領事件で、無罪となった不動産会社「プレサンスコーポレーション」の元社長が検察の違法捜査を訴えている裁判で、11日、取り調べを担当した検事らの証人尋問が大阪地裁で始まりました。

 午前10時すぎから始まった裁判では、まず、元社長の当時の部下に対する男性検事の取り調べが録音・録画された映像が法廷に流され、男性検事が「あなたは大罪人だ」「どうして説明できないんですか」「だんだん悪い顔になってきてるよ」などと迫る様子が約10分間にわたって法廷で流されました。

 その後、この取り調べを行った男性検事が、証言台に立ち、証人尋問が始まりました。この事件で担当検事が法廷で証言するのは初めてです。

 男性検事は「取り調べに真剣に向き合っていないと感じたので机を叩いたり、きつい言い方をしたりした」などと語りました。また、元社長側の代理人から「取り調べの仕方はやむを得なか」と問われると、「まあそうですね」と答え、さらに「反省の一言もない?」との問いには「使った言葉は不穏当で、全く自分に非がないと言いたいわけではない。同じことはまずしないと思います」と語りました。

■机をたたきながら「損害は10億や20億じゃすまない」強引な取り調べが判明

 プレサンスコーポレーションの元社長・山岸忍さん(61)は2019年、学校の土地の売買をめぐる21億円の横領事件に関与したとして、大阪地検特捜部に逮捕・起訴されました。

 刑事裁判では、男性検事が山岸さんの元部下の取り調べで机をたたきながら「あなたはプレサンスの評判を貶めた大罪人ですよ」「会社の損害を賠償できます?10億20億じゃ、すまないですよね」などと執拗に迫り供述を取ったことが判明。

 大阪地裁は2021年、男性検事による山岸さんの元部下への取り調べについて「必要以上に強く責任を感じさせるもので、部下が真実と異なる供述をした可能性がある」と指摘した上で、「部下の証言は信用できず横領と認定するには合理的な疑いが残る」として山岸さんに無罪を言い渡し、その後、無罪判決が確定しました。

 山岸さんは2022年、大阪地検特捜部の“違法捜査”によって損害を受けたとして、国に7億7000万円の賠償を求め訴えを起こしました。

 今年4月、大阪地裁は取り調べの担当検事や事件の主任検事ら4人の証人尋問を行うことを決め、事件を担当した検事が証人として法廷に初めて出廷することになりました。

■「逮捕待った方がいい」主任検事は進言聞き入れず… 取り調べ担当検事は「真実話してもらいたいと思い机叩いた」

 証人尋問の期日に先立って、国側が提出した検事ら4人の陳述書が明らかになりました。

 このうち、事件関係者の1人は山岸さんが関与したとする供述を撤回したため、関係者の取り調べを行った男性検事が「逮捕は待ったほうがいい」と主任検事に進言していたことが分かりました。主任検事は「撤回を申し出る前の供述の方が信用できる」として進言を聞き入れなかったということです。

 これに対し、主任検事は陳述書で、「よく覚えていないが、検事がそう説明しているなら否定しない」としています。

 また、山岸さんの元部下への強引な取り調べが問題視される男性検事は陳述書で「きちんと真実を話してもらいたいという気持ちから、語気を強めて追及しましたし、言葉だけでは真剣に向き合ってもらえないと思った時には、机を叩いたこともありました」と説明していました。

 11日は山岸さんの元部下への取り調べを録画した映像が流された後、男性検事本人への尋問が行われ、午後には山岸さんの取り調べを担当した女性検事の尋問が予定されています。

 14日には「逮捕は待った方がいい」と進言した検事と、進言を聞き入れなかった主任検事2人の証人尋問が始まり、18日にも主任検事の尋問の続きが行われる予定です。

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