【独自映像】黒い服、大きなカバン…店員脅し高額の“トレカ”奪ったか、男5人逮捕 全国で事件相次ぐ
大阪・ミナミで、高額のトレーディングカードが奪われた事件で、5人が逮捕・起訴されました。“トレカ”が相次ぎ狙われるワケとはー。
これは今年9月の未明、大阪・ミナミの防犯カメラの映像。キャップをかぶり、全身黒っぽい服に身を包んだ2人組。よく見ると、手には大きなカバンを持っています。この2人が逮捕・起訴された事件の実行役、森雅貴被告(36)と渕野渉被告(38)とみられています。
2人は防犯カメラに映る直前、大阪市中央区島之内の貴金属店に突然押し入ると、20代の男性社員にナイフを示して、手首などを結束バンドで縛ったうえ、トレーディングカード21枚・時価470万円相当と現金約10万円を奪って逃げたとされています。
警察は防犯カメラなどの捜査で今年10月、実行役の森被告ら2人を逮捕。さらにその後、首謀者とみられる建設業の内田純平被告など3人が、恐喝や恐喝ほう助の罪で逮捕・起訴されました。内田被告は過去に被害にあった会社で働いていたということです。
「高いカード、どれ」
こう脅した男ら。被害品には1枚90万円相当するものもあり、いわゆる「レアカード」を狙った犯行とみられています。
トレーディングカードをめぐっては、市場価値の高まりを受け、全国で窃盗や強盗事件が相次いでいます。
カード販売店の店長
「ここのショーケースの上下のガラスが割られていました。雑に全部回収されて、取られていった感じですね」
大阪市中央区にある、こちらの店。今年1月の未明、トレーディングカードを40枚ほど盗まれる空き巣被害に遭ったといいます。トレーディングカードが狙われる理由について店長はこう指摘します。
カード販売店の店長
「犯行時間は1分ぐらいでしたね、短時間で。カード一枚一枚にシリアル番号とかが振られているわけではないので、例えば盗んで他のカードショップに売ったとしても分からないんですよね」
転売されると行方を追うのが困難なトレーディングカード。今回被害にあったカードもまだ見つかっていないということです。警察は、5人の認否を明らかにしていませんが、計画的な犯行とみて、詳しいいきさつを調ベています。