【独自】「死ぬかと思った」車で男子高校生を追い回す映像入手 「ひいたるからな」殺人未遂で男を逮捕
高校生に因縁をつけて車で追いかけた末、ひき逃げし、殺害しようとしたとして男が逮捕された事件。読売テレビが入手した防犯カメラの映像には、車が高校生を追い回す様子が捉えられていました。
被害にあった男子生徒
「死ぬかと思った、殺されると思った」
11日朝、被害にあった高校1年生の男子生徒(15)は、事件当時の恐怖を語りました。
これは読売テレビが入手した防犯カメラの映像。
画面左から走る2台の自転車。そのすぐ後ろをバンタイプの車が猛スピードで追いかけます。
逮捕された国安利卓容疑者(43)は10日午前1時すぎ、大阪市平野区で、高校1年生の男子生徒を車ではねて殺害しようとした疑いがもたれています。
警察によりますと、事件の直前、男子生徒と友人らが自転車に乗って帰宅する途中、男が因縁をつけてきて口論になりました。
被害に遭った男子生徒
「ご飯を食べた帰りでした。友達としゃべってて。最初は、あっちからやってきたことで。当たってないんですけど、自転車のカゴに向かって急に蹴ってきて。そこから僕たちも腹立って、なんやねんとか言い返して。そこで口論に」
男は「待っとけよ」と言って、一度、立ち去りましたが、その後、車に乗って戻ってきて、自転車で逃げる高校生らを200メートルにわたって追いかけ回したということです。
被害にあった男子生徒
「『待っとけよ、ひいたるからな』って確実に言ってたんですよ」
(Q:どういう気持ちで逃げた?)
「心臓バクバクで、とりあえず死にたくないなって。チャリ(自転車)の後ろに車がぶつかってきて、電柱に逃げ込んだ感じ」
男子生徒は肩に軽いケガをしました。
被害にあった男子生徒
「こんな危険にまみれてる世の中なんだなって。どんな心境でひいてきたのか聞きたい」
国安容疑者は調べに対し、「からかわれて腹が立ち、驚かせようとしたが殺意はなかった」と容疑を一部否認していて、「少年らの自転車がすぐ横を通り過ぎて、危ないと思ったから声をかけた」という趣旨の話をしているということです。
警察は引き続き、当時の詳しいいきさつを調べています。