高齢者の「ATMでの携帯使用禁止」案を大阪府に答申 昨年の特殊詐欺の被害額は36億円以上に
特殊詐欺の被害を防ぐため、大阪府の有識者会議は6日、高齢者が「ATМで携帯電話を使用するのを禁止する」案を府に提案しました。
大阪府内では昨年、特殊詐欺の被害件数が過去最悪となり、被害額はあわせて約36億6000万円に上っています。特殊詐欺では犯人側から電話で指示をされ、ATМを操作させられる手口が多く、大阪府の有識者会議が対策を協議してきました。その結果、高齢者がATМで携帯電話を使用するのを条例で禁止する案が府に答申されました。
大阪府・吉村洋文知事
「高齢者の皆さんの大切な老後の資金、あるいは、生活をむしばむ、破壊する特殊詐欺は絶対に許さない」
府は来年の2月議会に条例の改正案を提出する予定で、携帯電話の使用禁止が義務化されれば、全国で初めてだということです。