【万博】デンマーク国王がナショナルデーで来日「楽しんで、ありがとう」会場の隣では「IR」起工式も「大阪経済が成長する起爆剤に」
万博もきょうで開幕12日目です。会場ではデンマークのナショナルデーなど海外各国のイベントが行われています。
24日は、デンマークのナショナルデー。
会場に姿を見せたのは、デンマーク国王のフレデリック10世です。自国のナショナルデーにあわせ来日しました。
デンマーク国王・フレデリック10世
「きょうを楽しんで頂き、デンマークが提供する価値の一端を感じ取っていただければ幸いです。ありがとう」
会場では、デンマーク人の父親と日本人の母親を持つシンガーソングライターのミイナ・オカベさんが、やさしい歌声で観客を魅了しました。
デンマークは、北欧の5か国(デンマーク、フィンランド、アイスランド、ノルウェー、スウェーデン)共同でパビリオンを出展しています。
展示エリアでは、高さ6メートル以上に達する紙のスクリーンに北欧の人々の日常が映し出され、現地の暮らしを体験できます。
様々なイベントが行われている万博会場のすぐ隣では…
2030年秋ごろの開業を目指す総合型リゾート施設「IR」の起工式が24日、行われました。
大阪IR 代表取締役 エドワード・バウワーズ氏
「このプロジェクトに15年取り組んできました。きょうという日を迎えられて、これほどうれしいことはありません」
IRはカジノのほか、6000人以上を収容する国際会議場や高級ホテルなどが複合された施設になる予定で、年間約2000万人の来場と1兆1400億円の経済効果が見込まれています。
大阪府・吉村洋文知事
「きょうは起工式で、いよいよここまで来たなという思いです。国内外から世界から、いろんな人が非日常空間のIRを訪れる。これを契機に、大阪の経済がさらに成長する起爆剤になると確信しています」
これまで、IRの工事をめぐっては、万博協会側から騒音などの悪影響を懸念する声がありましたが、大阪府・市は万博会期中の工事車両の台数を減らすなどして対策を行うとしていて、工事は2030年の夏ごろをめどに完了する予定です。