「1日約50件…」GW明けは「退職代行サービス」依頼殺到 依頼するワケは? 利用者に聞いた本音 日本人の国民性も影響
ゴールデンウイークが明けて繁忙期を迎えているのが「退職代行サービス」を提供する会社です。なぜ依頼が増えているのか、取材しました。
最大11連休のゴールデンウイークが終わり、どこかお疲れ気味の皆さん。
入社1年目
「めっちゃ眠いです」
入社3年目
「すぐ楽しいことって終わっちゃう」
入社1年目
「ゴールデンウイーク明け、五月病とかもあるので、そうならないように頑張ろうと思います」
そんな中、大阪市内のこの会社では、1年で最も忙しい時期を迎えています。
(電話)
「私、『退職代行サービス やめたらええねん』の高橋と申します。御社に正社員でお勤めで(依頼者)様の退職の件でご連絡いたしました」
退職の意思を依頼者の代わりに伝える「退職代行サービス」の会社です。
退職代行サービス「やめたらええねん」 内藤亮 代表
「ゴールデンウイークに入る前と連休明けに依頼数がすごく増えます。一日当たりの登録数や依頼数は50件ぐらいは来る」
GW最終日に退職代行を依頼してきたのは、営業職の20代の男性。
退職代行サービス「やめたらええねん」 内藤亮 代表
「昨日の22時59分にご依頼がございまして、それで本日9時に実行という形になります」
(Q:依頼から実行までかなりスピーディーなんですね)
「みなさんストレスを抱えていらっしゃったりとか、すぐに退職したいという方がいらっしゃる」
依頼者に話を聞くと…
依頼者の男性(20代)
「退職したい理由は、HP上や面接で聞いた内容と実際に入って乖離があった。入社して1か月で、上の人との関係値が浅くて、いきなり会社に来て『辞めます』と言いづらい中で、こういうもの(退職代行)があると知った」
まずは担当者が退職の希望日などを依頼者に確認。その後…
退職代行サービス「やめたらええねん」社員
「即日退職を希望とのことでして、今後の出社ができないとお伺いしています」
勤務先に依頼者の意向などを伝えれば、退職代行の完了です。
依頼者は、いったいなぜ、この時期に退職代行を依頼したのでしょうか。
依頼者の男性(20代)
「ゴールデンウイークで親と話す機会があったので、アドバイスをもらって退職を決意したという経緯になります」
内藤代表
「(ゴールデンウイークは)長期連休ということもあって、家族や友人の方と会う機会もすごく増えるので、その中で自分自身のキャリアや生き方自体を見直して退職した方がいいんじゃないかというように考えて、退職代行の依頼をされるケースが多いと思います」
退職代行の利用について、雇用問題に詳しい専門家は
パーソル総合研究所・小林祐児 主席研究員
「離職というのは、『そのコミュニティー、メンバーシップから抜けますよ』と伝える行為なので、そもそも気まずいんです。元々ニーズがあったところに退職代行というサービスが比較的安価で出てきた。新しく発明されたために利用者が増えている」
心と体をリフレッシュするゴールデンウイーク。同時に仕事も一新したくなる人も多いようです。
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