「1日約50件…」GW明けは「退職代行サービス」依頼殺到 依頼するワケは? 利用者に聞いた本音 日本人の国民性も影響
(中谷しのぶキャスター)
実際に、退職代行を利用された企業が増えています。
2024年の半年間(1月~6月)で、すでに前年を上回っているというデータがあります。
取材させていただいた退職代行サービス「やめたらええねん」の代表によりますと、今年のGW期間の依頼・相談件数はあわせて330件。去年の約1.5倍にのぼっているということです。
実際に退職代行を利用された方の理由として挙げられるのは、1位が「引き留められた」、2位が「退職を言い出せる環境でない」、3位が「トラブルになりそう」というところがあげられます。
実際に寄せられた相談内容としては、「学業に専念したいのに辞めさせてもらえない」、「上司から日常的にセクハラを受けているので退職したい」やむを得ず、退職代行業者を利用されている方もいらっしゃるということです。
この傾向は、国民性も関係していると言われます。
専門家の話によりますと、「日本人の退職の理由の多くは『人間関係の不満』。しかし不満を口にするのは苦手」だということです。特にこの傾向は、20代~30代に強くて、「対立したくない」「輪を乱したくない」という思いがある。
退職するという選択が悪いわけではなくて、本来であれば気持ちよく一歩を踏み出せる、そういった手助けになっているのかなと感じます。