在日クルド人の新年祝う祭り開催 一部市民の抗議も さいたま市
国を持たない最大の民族と呼ばれるクルド人の新年を祝うお祭りが、20日、さいたま市の公園で行われました。今年は一部の市民の抗議で、公園の使用許可が出るまでに例年よりも時間がかかるなど緊張感の高まる中での開催となりました。
さいたま市で20日行われたのはクルド人の新年を祝う伝統的なお祭り「ネウロズ」です。
クルド人の新年は3月21日にあたり、今年も色鮮やかな民族衣装を身につけた参加者らが手をつなぎ輪になって春の訪れを祝いました。
参加者
「うれしくなって楽しんでいます」
参加者
「すごく楽しいです!」
主催団体によりますと、今年はおよそ1300人が参加しました。
今年の開催をめぐっては、一部の市民から公園を管理する埼玉県公園緑地協会に、抗議の電話が相次ぎました。
そのため当初は、「安全の確保が難しい」として公園の使用許可が出ませんでしたが、協会とクルド人を支援する団体が協議を重ね、条件付きで開催が許されました。
しかし、会場には祭りの中止を訴える男があらわれ警察がとり囲むなど騒然となる場面もありました。
主催者の代表は「ネウロズを通し、クルド人がどんな人なのか日本人に知って欲しい」とクルド人への理解を訴えました。