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【特集・スポーツ吹き矢の魅力】全国準優勝の男性「自分に勝つのが一番」 岩手

特集は、スポーツ吹き矢です。競技の魅力、そして全国の舞台で活躍を誓う期待の選手を成田記者が取材しました。 必勝のはちまきがきらりと光る一関市出身の三浦昭夫さん。 「スポーツ吹き矢」を始めて3年、抜群の集中力で的の中央をとらえます。  三浦さん  「パーフェクトでした」  「ああ、やっぱりね、練習すればするほど点数が上がっていくから、その辺は自分の成長を肌で感じるというか、楽しいです」 日本が発祥の『スポーツ吹き矢』は、年齢問わず誰でも楽しめるスポーツとして注目されています。 矢を放つための筒の長さは、大人用で1メートル20センチ。 最大で10メートル離れた場所から1ラウンド3分以内に5本の矢を吹いて、定められたラウンド数の合計点を競います。 (成田記者)高校と大学時代、ラグビーで集中力と肺活量を培った私も挑戦してみました。  成田記者「あれ!出ない」  会長「もう1回!」  成田記者「あれ…」 体力が衰えても、何度か練習するするうちにしっかり矢を飛ばせるようになりました。  渡部会長  (成田記者の腕前は…)「初めてでこれはお見事だと思いますよ」 このスポーツ吹き矢で特に活躍が期待されているのが三浦さんです。  三浦さん  「中学校の頃から吹奏楽をやっていまして、吹奏楽と吹き矢は腹式呼吸という点で共通点がありまして。吹き矢には有利な条件かなと思って(競技を)始めました」 中学生の時から吹き続けているアルトサックス。 68歳にして肺活量は5000ミリリットル。同じ身長の男性で見ると『21歳』レベルです。 吹いた矢のスピードが上がり、まっすぐ飛ぶことで、的の中心をとらえやすくなります。 その力が生かされたのが、去年11月に東京で開かれた全国オープン大会。 75人が出場した、的との距離が『8メートル』のクラスで、満点まであと10点に迫る200点をマークし、見事準優勝に輝きました。  三浦さん  「自分に勝つことが一番の競技で、周りの雰囲気にいかに飲まれないかということで自分との戦いの勝負ですので。勝因はやっぱり毎日の練習…欠かさずの練習だと思います」 元大工の三浦さん、自宅の敷地内にある作業場と車庫を練習場に作り変えました。 1日の練習で吹く矢の本数は、多い時で150本。 誰にも負けない練習量が自身の強みだと胸を張ります。  三浦さん  「これ(穴)は3000本ぐらいで(あいた)。8月1か月で2300本の練習やりまして、 裏まで貫通したという、練習の証です」 三段に上がるための試験に合格し、ことしから『10メートル』のクラスに初めて挑戦する三浦さん。 矢に魂を吹き込み飛躍を誓います。  三浦さん  「10メートルの1年生ということで、怖いもの知らずでみんなの背中を追っかけるだけですから。とにかく最終的には全国一、日本一を目指しています」

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