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NYダウ最高値更新 米中貿易協議に期待

2019年11月8日 8:16

7日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、アメリカと中国の貿易協議が進展するとの期待感が高まり、過去最高値を更新して取引を終えている。

7日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価は、前日の終値から182ドル24セント値を上げ、2万7674ドル80セントで取引を終えた。また、ハイテク株が中心のナスダック総合指数も23.89ポイント上げて8434.52で取引を終えている。

この日の取引開始前、中国商務省の報道官がアメリカとの貿易協議について、「双方が段階的に追加関税を撤廃していくことに同意した」と述べた。

第1段階の合意に向けて協議が進展するとの期待感から、中国と関係が深い銘柄を中心に朝方から大きく買われた。また、長期金利や原油相場が上がったことで、金融やエネルギー関連株が買われたことも相場をけん引する材料となり、ダウ平均は一時282ドル高まで上昇した。

午後になって、関税の撤廃についてホワイトハウス内で反発が出ているとの報道が一部で出たことで売りが出て、ダウ平均は上げ幅を縮小したが、2日ぶりに過去最高値を更新して取引を終えた。

市場関係者は、「好決算などを受け、市場のマインドは良い状態が続いている。米中貿易協議の署名に向けて、具体的な内容次第では、2万8000ドル台をうかがう可能性もある」と話している。