77年の時を経て判明 象牙じゃなくて…県内初カイギュウの化石!?青森県立郷土館
77年前に見つかった「象の牙」が研究の結果県内初発見の化石だったことがわかりました。
★青森放送 能代谷俊朗 記者
「長年象の牙とされてきたこちらの化石、実は県内初発見となる動物の化石であることがわかりました」
1947年に深浦町で見つかり県立郷土館で収蔵されていた化石。300万年前のカイギュウの化石であることがわかりました。カイギュウは浅い海や川に生息し水中の植物を食べるほ乳類です。現在はマナティーやジュゴンがその仲間として知られています。当時はアオモリゾウの象牙として収蔵されていましたが、見た目が明らかに違うとしてことし1月調査研究に着手。骨の形などからカイギュウのろっ骨の一部であることがわかりました。カイギュウの化石はこれまで主に北海道で、東北では山形県、福島県では見つかっていますが県内では初めてです。骨が小さく種の特定はできないということですが地層の年代や骨の密度などからヒドロダマリス属の子どものものとみられています。
★県立郷土館 島口天 副館長
「新たな視点や経験から調べることで新しい情報や結果を得られることにつながりますので皆さんもそういう視点でさまざまなものを見て新たな発見をする1つのきっかけになれば」
カイギュウの化石は今月25日県総合社会教育センターで開かれるセミナーで見ることができるということです。