JR四国　2023年度決算発表　最終利益は4年ぶり黒字に

　JR四国の2023年度の決算が8日発表され、コロナ禍からの回復や運賃値上げなどの影響で、最終利益が4年ぶりに黒字に転じました。

　JR四国が発表したグループ全体の昨年度の決算によりますと、コロナ禍からの回復で鉄道やホテル、不動産といった全ての部門で増収となりました。

　国の支援となる基金の運用益を含めた最終利益は35億円。黒字決算となったのは4年ぶりで、黒字幅は1999年度の公表以降4番目に大きいということです。

（JR四国　西牧社長）「一時期のコロナの様な状況ではなく、明るい感じではあるが、基本的には鉄道輸送は今後、厳しい。」

　鉄道運輸収入は45億円の増収で、この内、運賃値上げなどの効果は21億円と分析。一方で西牧社長は、鉄道の利用者数がコロナ禍前の9割にとどまっていることから、今後もホテルや駅ビルといった鉄道以外の部門に力を入れる方針を改めて示しました。