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広島とベトナムを格安で結ぶ直行便がついに就航! 観光やビジネスでの交流促進にも期待【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年5月20日 11:28
広島とベトナムを格安で結ぶ直行便がついに就航! 観光やビジネスでの交流促進にも期待【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが気になるテーマを自ら取材してお伝えする『アナたにプレゼン』。宮脇靖知アナウンサーが5月12日から広島空港に就航した、広島とベトナムを結ぶ「ベトジェットエア」についてお伝えします。

べトジェットエアは、広島と首都ハノイを格安で結ぶ直行便で、ベトナムでは初の民間航空会社です。広島空港にとっては、コロナ後初の新規の国際線の就航となります。

ベトナムと広島について

ベトナムは、東南アジアの1国で、縦に長い国です。南に位置するホーチミンは経済都市で、北側に位置する首都のハノイは、政治の街です。ベトナムの人口はおよそ1億人で、平均年齢は31歳です。

現在、広島県内に住んでいる外国人は、中国人よりもベトナム人が多く、2022年の段階で、およそ1万3400人といいます。理由の1つとして考えられるのが、技能実習生の多さです。最新の数字では、全体でおよそ1万2000人の内、ベトナム人が半分以上になります。広島県内の企業も目を向けており、現在44社が、ベトナムに進出しています。今後、ベトナム便の就航により、進出が加速していくのではないかと言われています。

横川は、ベトナム人やベトナムのお店が多い!?

広島市にはベトナムのホットスポットがあり、西区横川には、ベトナムに関するお店が比較的多くあります。日本在住歴14年で、旅行会社に勤めるハーさんによると「VIETCOOK(ベトクック)」というおすすめのスーパーマーケットがあり、品揃えが豊富で、野菜も新鮮なものを取り揃えているそうです。

横川の商店街の中、駅から歩いて2分ぐらいの場所にあり、ベトナム国旗が目印です。日中から多くのベトナム人を始め、日本人や他の外国人も利用しています。フォーだけでも20種類ほどあり、インスタントラーメンもおよそ70円から販売されています。また、日本ではお目にかかれないような野菜も並んでいます。

「333BEER」という飲食店では、現地の名物料理「バインミー」を食べることができます。

「バインミー」は、地元ベトナム人にとっても本場の味で、フランスパンの中に野菜や肉を詰め込んで焼いた人気料理です。

ベトナム人が横川に集まる理由を、日本歴10年で、2児の母・フエさんに聞きました。留学生が通う日本語学校が近所にあり、アパートも中心部に比べると安く、且つ、広島城や本通りにも歩いて行くことができる場所が多いこと、また、JRやバスなどの公共交通機関も横川駅近辺に充実しているので、生活しやすい場所になっているからと言います。

広島とハノイのフライトスケジュールは、木曜日と日曜日の週2便で、フライト時間は、およそ5時間です。時差が2時間あり、広島を午後1時30分に出発すると、現地時間の夕方の4時20分頃に到着予定、帰りは比較的早く、現地時間午前6時に出発すると、お昼過ぎに到着ということです。広島市にある、技能実習生のチケットなども手配している旅行会社の中広旅行社によると、チケットを早く取ることができれば 片道1万4000円弱から行けるそうです。週2便の就航でアクセスもしやすくなりました。ビジネス客は、木曜日から現地入りで視察して、日曜日に帰国する無理のないスケジュールであることから、広島の企業も、現地視察がしやすく、海外進出の後押しになると言われています。

ベトジェットエアは、世界16の国と地域に就航しています。東アジアを始め、東南アジア、インド、オーストラリアなど広い範囲へのアクセスが可能です。これまで広島からは、新幹線に乗り関西国際空港、もしくは福岡空港に移動していましたが、現地に直行、さらにその先も含めて安く行くことができます。また、120以上の路線があることで、利用者の選択肢が増えていることが期待されます。

ベトジェットエアのウェン・ドゥック・ティエン副社長は「両国のビジネス貿易、さらには観光文化など、いろんな意味での積極的な交流が期待できます。」と話していました。広島国際空港の中村康浩社長は、期待は大として「将来的にはソウル便のように、毎日運行する形を取っていきたい。ただ、そのためにはLCC格安航空券で、搭乗率が9割ぐらいまでいかないと採算が合わないので、みんなが乗ることによってその可能性も増えてくる。初日に関しては、大体8割8分ぐらいなので、これをコンスタントに続けていくことができれば。」と話していました。是非、ベトナムを結ぶ広島からの空の旅を楽しんでみてください。