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「大役終わってほっとした」日本被団協にノーベル平和賞 広島から歴史的な一日を振り返る 

被爆者団体の日本被団協にノーベル平和賞が贈られました。歴史的な一日を振り返ります。 授賞式から一夜明け、広島市の平和公園では、多くの人が祈りを捧げていました。 ■兵庫から 「来年で被爆80年になるがその節目の前に世界的に取り上げられるのは大事なこと」 ■沖縄から 「日本に住んでいる者として風化させないように考えていかないといけない」 ■福岡から 「次世代に繋がるようにこの機会に全世界に広めてほしい」 日本時間の10日午後9時、ノルウェー・オスロで行われたノーベル平和賞の授賞式。日本被団協の代表委員3人が登壇し、賞状と記念のメダルを受け取りました。 ■日本被団協 田中熙巳 代表委員 「核兵器は一発たりとも持ってはいけないというのが原爆被害者の心からの願いであります。人類が核兵器で自滅することのないよう、核兵器も戦争もない世界の人間社会を求めて共に頑張りましょう」 ■渡邊洋輔記者 「原爆資料館の地下1階では、授賞式の様子を見届けようと多くの人が集まっています」 ■被爆者 梶矢文昭さん 「我々が長く長く続けてきたこと がやっと世界に認められたあるいは評価されたかと」 広島市の原爆資料館では、授賞式の様子が中継され、被爆者など約200人が見守りました。 ■被爆者 切明千枝子さん 「8月6日の広島の子供たちのような目にはあわせてはならないぞという思いが一層強くなりました。きょうこういう会を開いていただいて」 ■アメリカの大学生 「私たちは、被爆者の視点について学ぶことがなかったので、今回の受賞は世界に発信するいい方法だと思います」 広島市中区のカフェでも約20人の市民が集い、歴史的な瞬間を見届けました。 ■核廃絶の活動に取り組む 田中美穂さん 「私自身の決意を新たにする日に なったかなと。これまで以上に被爆者の皆さんの想いを自分の中に落とし込んで、動いていく」 Q今の気持ちいかがですか? ■日本被団協 箕牧智之 代表委員 「もう大役が終わってほっとしとる。これからも私たちは老体にムチ打って頑張っていきます」 授賞式の後は、記念のパレードが行われ、オスロ市民や被爆者などが平和のメッセージを訴えました。 ■現地の人 「きょうはすばらしい日です。これを機に人々が立ち上がることを願います) 平和賞に日本被団協を選んだノーベル委員会の委員長。折り鶴にメッセージを書いてもらいました。 ■ノーベル委員会 フリードネス委員長 「すばらしく感動的な日でした。そのまっただ中にいられて本当に楽しかったです。平和とは『選択』です。私たちはみな、朝目覚めたときに、世界をよりよくしたいか、自分たちの生活をよりよく、平和なものにしたいかどうか考えます。つまり、平和とは『選択』なのです」 日本被団協の代表団は12日までオスロに滞在し、被爆証言などを行う予定です。 (2024年12月11日放送)

12月11日 19:41