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【衆院選・広島4区】与野党前職2人の一騎打ち 大票田への浸透がカギに

衆議院選挙の投票日まであと4日。与野党一騎打ちとなる広島4区です。区割り変更により、これまでは別の選挙区だった呉市や東広島市が同じ4区となりました。与野党からいずれも前職の2人が立候補。呉市と東広島市、それぞれを地盤としてきた2人の選挙戦に迫ります。 ■自民党 寺田稔氏 「石破総理も日本創生解散と銘打っています。その大きな柱が地方創生、そして地域再生であります。私も初当選以来、地域再生なくして日本創生はない。その信念のもとに取り組んで参った」 呉市を地盤とするのが、自民党前職の寺田稔氏です。7期目の当選を目指し、訴えるのは「地域経済の発展」です。道路整備などの実績を訴え、地盤固めを図ります。 選挙区が大きく広がった新4区。市民からは…。 ■市民 「(区域が)ちょっと広がったけん大変じゃね」 ■自民党 寺田稔氏 「そうですね。区域が広がりましたので、頑張って参ります」 最大の課題は寺田氏にとって新たな選挙区となる、東広島市での浸透です。陣営は、「経験したことがないくらい厳しい戦いだ」と話します。寺田氏は最先端企業の誘致などを掲げた「東広島発展プラン」を訴えます。 「(東広島市では)やっぱりまだ浸透が足りないなというのは感じます。それはいろんな街頭演説にしても、遊説にしても、演説会場にしてもそれは感じます。やはりまだ私自身があまり知られていない。知名度がないというのあると思いますけど。支部長になっても日が浅いというのもあると思います」 一方、党内で起きた「政治とカネの問題」については…。 ■自民党 寺田稔氏 「今回自民党は大変な逆風と言われていますなんとしてでも政治改革、党改革を実行しなければなりません。裏金問題と言われました収入をきちんと計上していなかった問題。決して、決してこのような問題を繰り返さないために我々しっかりと改革を進めていく。継続的に改革を行っていくことをお誓いを申し上げたいと思います。」 寺田氏は、「政治の安定のためには自公連立政権の継続が必要」と訴え支持の拡大を図ります。 フェリーで竹原市に入ったのは日本維新の会・前職の空本誠喜氏です。これまでは東広島市を中心とする旧4区で活動してきました。今回の選挙戦では新たに選挙区となった沿岸部や島しょ部も巡り、支持を訴えます。 ■日本維新の会 空本誠喜氏 「これまで中山間地域の農業にしっかりと取り組んできたところではありますが、この竹原の産業、芸南地区の産業の盛り上げ、これを進めていきたいと考えています。」 空本氏が最優先課題に掲げるのが「物価高騰対策」。争点に挙げるのは「政治とカネの問題」です。徹底的にメスを入れ、政治改革を進めるとしています。 そして、空本氏が今回の選挙戦で最も重視しているのが、自身の出身地でもある大票田・呉市での支持拡大です。トレードマークの自転車で商店街を回り、雇用の創出を訴えます。 ■日本維新の会 空本誠喜氏 「この中通りがいつもいつも賑わいのあふれる町にしたい。人口を増やすには雇用を増やさなければなりません。雇用を増やすにはこの呉に産業をもう一度新たに作らなければなりません。雇用を生み出す産業を皆さんと一緒に創生する。」 陣営関係者は、「3年前の選挙と比べ、今回は雰囲気が全く違う」と話し支持の広がりを実感しています。 ■日本維新の会 空本誠喜氏 「一騎打ちになっているのが一番大きいのかな。政治とカネの問題、自民党に対する不満というか、そういった受け皿になっているとは思っています。私、空本誠喜が何を考えているのかを何をこれまで行動してきたのか、活動してきたのか。それをしっかりお伝えすることによってさらに支持が伸びるのではないかと思っています」 与野党一騎打ちとなった新4区の戦い。 東広島市と呉市、2つの大票田にどこまで浸透できるかがカギを握ります。 【2024年10月23日 放送】

10月23日 19:42