ロシア国防省、クルスク州要衝の街スジャ奪還と発表

ロシア国防省は13日、ウクライナ軍の越境攻撃を受けたロシア西部クルスク州をめぐり、要衝の街スジャを奪還したと発表しました。
ロシア西部クルスク州の要衝・スジャはウクライナ軍が越境攻撃の拠点としてきた街で、攻勢を強めるロシア軍は完全な制圧を目指してきました。
12日にはスジャ中心部でロシア兵が国旗を掲げる映像が報じられていましたが、ロシア国防省は13日、スジャを奪還したと正式に発表しました。
ゲラシモフ参謀総長は、クルスク州でのウクライナ軍占領地のうち86%を奪還したと主張していて、現地を視察したプーチン大統領は残りの占領地を早期に奪還するよう指示しました。
一方、ウクライナメディアによりますと、ウクライナ軍はスジャから撤退したものの、完全に撤退しているわけではなく、国境のロシア側で部隊を再編成しているということです。ウクライナにとっては、クルスク州から完全撤退に追い込まれれば、今後の停戦交渉のカードを失うことになり、より一層苦しい立場となります。