越境攻撃続く露クルスク州でウクライナ軍の立ち位置「急激に悪化」か
ロシア軍が連日、ウクライナ各地への攻撃を続ける中、ロイター通信は越境攻撃が続くロシアのクルスク州で、ウクライナ軍の立ち位置が「急激に悪化」していると伝えています。
ウクライナのゼレンスキー大統領は8日、東部ドネツク州の集合住宅などにロシア軍の攻撃があり、これまでに11人が死亡、子供5人を含む30人以上がけがをしたと明かしました。
攻撃を受け救助隊が到着した後に「救助隊を狙って再び攻撃があった」としていて、「卑劣で非人道的な戦術だ」と非難しています。
一方、ロシア国防省は8日、ウクライナ軍が越境攻撃を続けるロシア西部のクルスク州で、3つの集落を奪還したと明かしました。
ロイター通信によりますと、今週に入りクルスク州でのウクライナ軍の立ち位置が「急激に悪化」していて、部隊がロシア軍にほぼ包囲されている状態だということです。
ウクライナにとってロシア領であるクルスク州からの撤退は、今後の交渉への切り札を失うことを意味するため、苦しい状況が続いています。
最終更新日:2025年3月9日 8:58