ロシア軍、要衝スジャ中心部を奪還か ウクライナ軍の苦境鮮明

ウクライナ軍が越境攻撃を続けてきたロシア西部クルスク州をめぐり、ロシア軍が要衝スジャの中心部を奪還したと報じられました。ウクライナ軍は占領地を次々に失っていて、苦境が鮮明となっています。
ロシア西部クルスク州をめぐっては、ウクライナ軍が去年8月に越境攻撃を仕掛け、一部地域の占領を続けてきました。
ウクライナ軍は国境沿いの要衝の街スジャを主要拠点としてきましたが、ロシア通信は12日、ウクライナ軍の掃討作戦を続けるロシア軍の部隊が、スジャの中心部を奪還したと報じました。
スジャ中心部の行政庁舎に、ロシア国旗が掲げられたということです。
また、ロシア国防省は12日、クルスク州であらたに5つの集落を奪還したと発表しました。
ウクライナ軍は占領地を次々に失っていて、ロシアの独立系メディアなどは、国境へ向けて退却しているとも伝えています。
ウクライナがクルスク州から完全に撤退すれば、今後の交渉への切り札を失うことになり、ロシア軍は交渉を有利に進めるため、攻略を急いでいます。