アメリカとウクライナの政府高官による会談が11日、行われました。ウクライナがアメリカが提案した停戦案を受け入れる用意があると表明したことを受け、アメリカは、一時停止している軍事支援を再開すると発表しました。

アメリカとウクライナの政府高官による会談は11日、サウジアラビアでおよそ7時間半にわたり行われました。

両国の共同声明によりますと、ウクライナはアメリカが提案したロシアとの暫定的な30日間の停戦案を受け入れる用意があると表明しました。この停戦案は当事者の合意により延長が可能で、ロシアと同時に実施することが条件としていて、「アメリカはロシアに対し、平和実現の鍵はロシアの相互主義にあると伝える」としています。

ルビオ国務長官は会談後、停戦案について「ロシア側が応じることを期待している」と述べました。これを受けアメリカは、一時停止しているウクライナへの軍事支援と機密情報の提供を再開すると発表しました。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、会談を受けて、「トランプ大統領の建設的な対応に感謝したい」と述べました。その上で、停戦案について、「アメリカがロシアを説得し同意を得ることが鍵だ」とし、「ウクライナは平和を望んでいる。 戦争を終結するか続けるかはロシアが決める」と述べて、ロシア側に対応を迫りました。