×

米ルビオ国務長官“米国際開発庁の事業の83%打ちきり”

2025年3月11日 7:19

アメリカのルビオ国務長官は10日、アメリカの対外援助を担当するUSAID=アメリカ国際開発庁について、事業の83%を打ちきったことを明らかにしました。

USAIDは、1961年に設立され、世界各国で人道支援や開発援助を行ってきました。しかし、トランプ大統領が1月、自らの外交政策と一致しない対外援助には支出しないと定めた大統領令に署名し、組織の閉鎖に向けて手続きが進められてきました。

ルビオ国務長官は10日、「6週間にわたる見直しを経てUSAIDの事業のうち83%を廃止する」と自らのSNSに投稿しました。「廃止する5200件の事業はアメリカの国益に貢献しない形で、数百億ドルもの資金が費やされた」と指摘し、残りの1000件の事業は議会と協議し、国務省の管轄下で効率的に管理するとしています。

政府効率化省を率いるイーロン・マスク氏はSNSで、「厳しいが必要なことだ。USAIDの重要な部分は国務省が管轄すべきだ」と評価しました。アメリカの支援を受けてきた途上国などに深刻な影響を及ぼす可能性があります。

最終更新日:2025年3月11日 7:19