奈良県川上村で10日に発生した山火事は、 現在も消防による消火活動が続いていています。現場から中継です。
　（取材・報告＝岡田万史ディレクター）

　奈良県川上村は、さきほど雨がやみました。発生から16時間が経過する中、火事が起きている山林は、まだ消火には至っていません。山の上に霧がかかっているため、見間違いそうになりますが、空も明るくなってきて、煙が上がっていないのが、肉眼ではっきりとわかります。

　奈良県は「災害対策本部」を立ち上げ、自衛隊に対してヘリによる消火活動を要請し、現在、準備が進められています。

　火事があったのは奈良県川上村の役場から1キロほど東の山林で、10日午後1時40分ごろ、「炎と煙が上がっている」と、近隣住民から消防に通報がありました。

　これまでに消防車19台と、ヘリコプター3機が出動し、消火活動にあたっていますが、鎮圧にはいたっておらず、これまでに約2万平方メートルが焼けました。周辺に住宅がないことから、火事によるケガ人はおらず、避難指示などは出ていないということです。

　出火原因については、住民の男性（70代）が警察に対し、「雑草を刈り取り焼却処分しようとしたところ、付近の草や木に燃え移ってしまった」と話しているということです。
　（11日午前6時現在）