トランプ氏、共和党大会に登場…銃撃事件後初めて公の場に 副大統領候補に39歳人選も
アメリカ大統領選挙に向けた共和党大会が15日開幕し、トランプ前大統領が銃撃事件後、初めて公の場に姿を現しました。現場から最新情報です。
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こちらトランプ前大統領が滞在していた共和党大会の会場です。こちらは午前3時前ですが、この時間も警備員が出入りをしていて16日の日程の準備が進められています。
日本時間の午前11時ごろ、姿を現したトランプ氏は誇らしげな表情で登場ししっかりとした足取りで特別席に移動し、会場からは「トランプ」コールがわき起こりました。
銃撃でケガをした右側の耳には、白いガーゼが巻かれているのがみえました。銃撃に屈せず、支持者の前に姿をみせることで、「戦うリーダー像」をアピールした形です。
共和党大会・初日の15日、代議員による投票が行われ、トランプ氏が正式に大統領候補に指名されました。
これに先立ち、会場には副大統領候補に選ばれたばかりのバンス上院議員も登場しました。バンス氏は鉄鋼業など製造業が衰退した「ラストベルト」と呼ばれる地域である中西部・オハイオ州選出の39歳です。激戦州・中西部の白人労働者の支持を固めたい思惑が見て取れます。
また、共和党は党の綱領を採択しました。不法移民の史上最大の強制送還を実施することや、EV=電気自動車の普及政策について全面的に見直すことなどが明記されていて、トランプカラーを全面に打ち出した内容になっています。
――銃撃事件の捜査に進展はあったのでしょうか。
焦点は、容疑者の動機ですがこれまでのところ動機の解明につながる新たな情報はありません。
また、シークレットサービスが、容疑者がいた場所の危険性を事前に認識していたとの報道もでていますがなぜここへの対策が抜けたのかなどは明らかになっていません。
一方、バイデン大統領が事件前の発言で釈明に追い込まれる事態になっています。
事件の数日前に支援者に電話で「トランプ氏を標的にする時がきた」と述べたことについて批判がでていて「この言葉を使ったのは間違いだった。トランプ氏のうそや政策についてという意味だった」と釈明しています。