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授賞理由に北朝鮮も…ノーベル平和賞を発表

2017年10月6日 19:48

 今年のノーベル平和賞が日本時間6日午後に発表され、ICAN(=核兵器廃絶国際キャンペーン)が選ばれた。

 ICANは、2007年に設立された国際的反核キャンペーンの連合体で、国際的な核兵器禁止条約の成立などを目指して活動を続けている。

 7月にはICANの働きかけなどにより、国連の核兵器禁止条約が参加国の賛成多数で採択された。

 ノーベル賞委員会は授賞理由として、核兵器開発を続ける北朝鮮にも言及しながら、「ICANは核兵器のない世界の実現に向けて誰よりも貢献してきた」と説明した。

 発表を受けてICANの担当者が喜びを語った。

 ICAN事務局長「この問題のため休みなく戦ってきた人々への大きな励ましだ。1945以来、核軍縮のため取り組んできた全ての人々への重要なメッセージだ。日本の原爆のヒバクシャや、核実験の被ばく者へささげられるものだ」

 ICANは声明も発表し、「この賞はヒロシマ・ナガサキのヒバクシャや世界中の核実験の被害者に捧げられるものだ」として「ヒバクシャ」という日本語を使ってメッセージを発信しました。

 授賞式は12月にノルウェーのオスロで行われる。