“スマホ認知症”20代の物忘れ外来患者も
いま、働き盛り世代の人に「スマホ認知症」の症状を持った人が増えているという。スマホと認知症の関係とは?
スマホ認知症は若者たちがかかるという。
脳神経外科医・奥村歩医師「物忘れ外来を訪れる患者の若年化がどんどん進んでいる」
認知症を専門とするクリニックでは、患者の30%が40代~50代、10%が20代~30代と認知症にならないような世代の受診がここ数年は増えているという。
脳が健康な状態を保つために必要なことは、情報を脳に入れることと、その情報を深く考えることをバランス良く行うことだという。
スマホの登場で現代人は“情報入手”だけが多い状態になっている。気がつけば、脳は情報で“オーバーフロー”となり過労状態になるという。そのため、物忘れや感情のコントロールができない、自分らしさを失うといった、うつ病や認知症と同じ症状が引き起こされるという。
奥村医師「長く続くと、本当のうつ病になってしまう危険があるので警鐘を鳴らしているんです」
ほかにも症状が続くと、老後の認知症の危険も高まるということだが、スマホ認知症は生活習慣を変えれば改善するという。そのために必要なのは“ぼんやりタイム”だ。集中して何かをした後にぼんやりする時間が脳には必要だという。
移動中、食事中、休日、就寝前、スマホと一緒に過ごしていたこの時間をぼんやりする時間に切り替え、スマホ認知症と無縁の生活を。
※「スマホ認知症」は正式な病名ではなく、奥村歩医師が多くの人にリスクを知ってもらうため、「スマホなどのIT機器に頼りすぎることで脳の機能を低下させてしまう病態」を指す言葉として使用しているものです。
【the SOCIAL lifeより】