「長崎のまちを若者目線で盛り上げたい」コロナ禍乗り越え大学生奮闘!ラジオやイベント企画も《長崎》
「長崎のまちを盛り上げたい」と奮闘する大学生がいます。
長崎大学の4年生 春田 晃志さん 21歳と衣川 日菜実さん 22歳。
経営学を学びながら、若い世代のイベントを企画する一方で・・・。
▼「大学生」と「イベント企画」の二足のわらじ
(ラジオブースで)
「12月24日日曜日。ピオニールの春田です、衣川です」
ラジオパーソナリティーとしても活躍しています。
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「何にもとらわれずに、みんな自由であり続けてほしい。 勇気を与え続けられるような存在になりたい」
若い世代のアイデアで、長崎のまちを盛り上げたいという思いを胸に、活動する2人の思いに迫ります。
長崎市中心地にある築町市場。
「おはようございます」
春田さんと衣川さんは、空間づくりユニット=「ピオニール」を3年前に設立し、活動しています。
▼若者目線で長崎のまちを盛り上げる
10代、20代をターゲットに、ファッションや音楽をテーマにしたベントを、年に3回ほど開催。
市場やカフェの空きスペースを活用し、ライトの取り付けなど、装飾も自ら行います。
今年5月、築町市場で行ったイベントでは、DJのパフォーマンスのほか、おしゃれな古着やレコードなどを販売しました。
(ピオニール 衣川 日菜実さん)
「非日常の空間、今までなかったようなものを作り出すことにおもしろさを感じていたが、やってみると来てくれた客も、おもしろい感覚を感じ取ってもらえたという手ごたえがすごくあった」
▼コロナ禍で制限された大学生活
2人が長崎大学に入学したのは、新型コロナウイルスの感染が拡大した2020年。
授業はオンライン化され、サークル活動も満足にできず。
人と接する機会が減りました。
(ピオニール 衣川 日菜実さん)
「県外出身なので、本当に友だちが1人、2人。4か月過ごしてもどかしい思いをしていた。みんなで集まる機会をつくりたいし、エンタメを楽しむ機会をつくりたいのがあった」
そこで、翌年の2021年に「ピオニール」の活動を本格化。
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「先頭に立って何かを起こしていかなければならない 自覚や意識があったので、先駆者という単語を名前にした」
▼ピオニールは大学生以外にも広がり・・・
現在のメンバーは、社会人を含む9人。
月に2回ほど集まり主に、イベント開催に向けて話し合っています。
先月 加入した社会人メンバーは・・・。
(ピオニール 菅付 真史さん(会社員))
「大学生がすごいイベントをやって行動力を発揮しているのが、自分ができなかったことをしている憧れ。一緒になって長崎を盛り上げていきたい」
今年3月には大学を卒業する 春田さんと衣川さん。
卒業論文の制作も大詰めです。
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「ピオニール活動の記録というタイトルにして、起業を目標にしてきたという記録を書いている」
春田さんは長崎市出身。
活動の原点は、地元・長崎をどれだけ面白くできるかという思いです。
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「(友人が)長崎は何もない、長崎は楽しくないと、暮らしに対して少し悲観的な声を出していた。現状に対する反骨精神が生まれた結果、自分たちで本当にほしいものはつくり出すしかない」
増え続ける若い世代の県外への流出。
おととしは約4万6000人が県外へ。このうちの4割以上が10代、20代です。
若い世代に新たなカルチャーに触れてもらいたいと、2人が力を入れているのが・・・。
▼長崎の若い世代をけん引 まちを盛り上げたい
ラジオ番組のパーソナリティーです。
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「ブームではなく日常に持っていく段階の一歩目。2023年はスタート地点に立ったような感じ」
曲選びや工芸や農業に取り組む人たちを、直接取材して伝えるコーナーなど、構成を全て担当。
「日本民間放送連盟」のラジオエンターテインメント部門で、おととし優秀賞を受賞するなど 新しい感性の可能性が評価されています。
(ピオニール 衣川 日菜実さん)
「視野が広くなったり、将来に対する価値観が変わったり。そういうきっかけになればいい」
ピオニールの活動は今年4年目に。来月3日には集大成のイベントを計画しています。
(打ち合わせ)
「イベント名はOUR POWERにしようと思っている、直訳するとみんなの力」
「スピーカー、ステージはここ。全員スタンディングで楽しめるように」
東京の若手アーティストを呼んだライブパフォーマンスを、長崎市のカフェで開催します。
▼卒業後も、長崎でしかできないことを長崎で・・・
ピオニールの活動は、2人とも社会人になっても続けるそうです。
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「中央にそびえているのが築町市場の平面図」
企画するイベントのチラシのデザインも手掛けていて、今後、長崎でデザイナーとしても活躍していきたいと意気込んでいます。
(ピオニール 衣川 日菜実さん)
「ピオニールは、自分が求めていることや自分の生活を豊かにするために、自分で何か生み出す気持ちやマインドだと思う」
(ピオニール 春田 晃志 代表)
「人々が日常的に好きなものを楽しめるようになるのが1つ目標。それが当たり前となる日まで、ピオニールの歩みを進めたい」
長崎でしかできないことを、自分たちで。
若い世代のアイデアで長崎のまちを盛り上げます。