“ノースサファリ”に計867万円交付 コロナ対策で支援「行政指導を把握していたが…」札幌市
札幌市南区の動物園「ノースサファリサッポロ」が無許可で建物を建て営業していた問題で、札幌市は違法建築物の宿泊施設を撤去するよう指導する一方で、新型コロナウイルス対策として宿泊料金の割引分を補填する「サッポロ割」の対象に含めていたことがわかりました。
ノースサファリサッポロをめぐっては、宿泊施設を含む建物が市街化調整区域に無許可で建設されていて、札幌市は運営会社のサクセス観光に建物を撤去するよう指導しています。
一方で、札幌市は新型コロナ禍の2020年度から2022年度にかけて、宿泊料金の割引分などを補填する「サッポロ割」の対象として、サクセス観光に対して計867万円を交付していたことがわかりました。
市の経済観光局は「行政指導を受けていることは把握していたが、当時はコロナ禍で落ち込んだ観光需要の回復と宿泊業者の支援を最優先にした」と説明しています。