×

スズ産出量日本一だった旧明延鉱山 「1円電車と呼ばれた鉱山電車」「坑道」体験するイベントで賑わい

2024年10月7日 11:18
スズ産出量日本一だった旧明延鉱山 「1円電車と呼ばれた鉱山電車」「坑道」体験するイベントで賑わい

 兵庫県養父市では6日、文化庁の日本遺産に指定されている旧明延鉱山で、鉱山電車や坑道を体験することができるイベントが開かれ、多くの人でにぎわいました。

 養父市大屋町の明延鉱山は、かつては、スズの産出量日本一を誇り、お膝元だった明延地区では、最盛期には鉱山関係者とその家族ら4000人以上が暮らしていました。 

 1987年に円高や金属価格の暴落の影響を受け、鉱山は閉山すると、住民は次第に町から去り、過疎化と高齢化が急激に進みました。

 このイベントは、かつて地元の人が1円で利用していたことから、「一円電車」と呼ばれていた鉱山電車を復活させ、過疎の町に観光客を呼ぼうと年に一度行われているものです。

 今年7月には、同じ鉱山遺跡である新潟県の「佐渡島の金山」がユネスコの世界遺産に登録されることが決まったこともあり、6日のイベントでは、明延鉱山で実際に使われていた坑道を巡る体験ツアーが人を集めていました、

 参加した人
 「面白いですね、歴史を感じますね」
 「実際に来てみて体験してみて、すごく強く印象に残りました」

 6日のイベントには1500人以上が訪れ、普段は静かな過疎の町が久々の歓声で賑わっていました。

読売テレビのニュース