家計を直撃 16日からガソリンや灯油が値上がり "駆け込み給油"続々と
先月上がったガソリン価格が、16日また上がります。政府が補助金を段階的に縮小しているためで、この1か月ではレギュラーガソリンが1リットルあたり10円以上値上がりすることになります。
加えて、暖房に必要な灯油も値上がりし、家計を大きく圧迫します。
秋田市の国道7号沿いのガソリンスタンドです。
政府が石油元売り各社に支給していた補助金が縮小されるため、16日ガソリン価格を引き上げます。
田村アナウンサー「10リットル位しか入れなかったんですけど、今日は…」
客「そうそうもうだからあしたから値上げだからその分入るだけでも入れようと思って」
アナ「駆け込みってやつですか?」
客「そうそう」
値上がり前に急いで店を訪れる「駆け込み給油」が目立ちました。
このスタンドでは、普段の平日と比べて倍の客が訪れています。
協和石油臨海SS 伊藤正幸 所長
「こんなに短期間でこんなに上がることはまずないですね本当に。長年やってても本当にこんなに上がるって言うのはなんかもう異例ですよね」
石油情報センターによりますと14日時点の県内のレギュラーガソリンの平均小売価格は、178円30銭です。先週と比べて30銭あがりました。
12月半ばに、政府の補助金が一段階縮小され、県内ではレギュラーガソリンで1リットルあたり6円ほど値上がりしました。このスタンドでは、16日からはまた7円程度あがる見通しです。
「冗談でないよって感じですよね もう値上がりでね、もうこれだけ物が高くなってる時でガソリン上がればまた物が上がりますんで」
「ガソリンはまあね、乗るから仕方ないですけれども、まあほかの方で切り詰めなきゃいけないかなっていう気持ちにはなりますよねやっぱり」
県内のレギュラーガソリンの平均価格が最も高くなったのはおととし9月の184円。今回の値上げで平均価格は、その水準に迫る見通しです。
協和石油臨海SS 伊藤正幸 所長
「買い控えされるお客さんが増えてくると、やはり我々の商売もなかなか厳しくなってくると思いますよ。明日からとても暇になると思います。」
一方、秋田市外旭川にある、灯油販売店スマイル灯油センターです。
主に灯油を販売するこちらでも駆け込み需要が見られました。
客「辛いですよね」
田村アナウンサー「とおっしゃいますと」
客「なんかいっぱい使うし今年なんか寒いから…」
14日時点の灯油の店頭価格は県内の平均で2169円。先月の値上がりの際は18リットル平均で90円以上あがりました。
この店では16日、18リットルあたりで100円以上値上げせざるを得ないという事で、販売する側も苦渋の決断です。
渡部亮 社長 ㈲ワタナベ燃料
「この冬の一番灯油を使う時期に値上げという事ですとやはり影響が大きいものですから、できれば春先ですとか、少し時期をずらしたうえで実施して頂ければ、影響も少なかったのかなと感じています」
家々を回る灯油の宅配価格は14日時点の県内平均で18リットルあたり2239円。
家のホームタンクなどは200リットル以上と給油量が多いため、値上げは更に重く響きます
髪を洗う際のお湯を多く使う理容店では値上げが深刻です
ヘアーサロンミヤタ 宮田良雄 店主
「灯油はね冬になるともう大変ですもう…死活問題ですよ。お客さん商売は節約はできません。サービス業だから自宅の居間は辛抱できますけど、お店に関しては辛抱できません」
さまざまな物価高に追い打ちをかけるガソリンや灯油価格の上昇。
車社会かつ雪国の秋田では家計を大きく圧迫します。