「金をもって遊びたい 心の弱さがあった」秋田県発注の委託業務めぐり収賄の罪に問われた元県職員 検察は懲役2年6か月を求刑
県が発注した委託業務をめぐる贈収賄事件の裁判です。賄賂を受け取った罪に問われている元県職員に検察は懲役2年6か月を求刑しました。
「金を持って、遊びたいという心の弱さがあった」と述べた男。判決は来月30日に言い渡されます。
収賄の罪で起訴されているのは元県職員の三浦学被告49歳です。
起訴状などによりますと三浦被告は、県秋田地域振興局の職員として直接、元請け業者とやり取りする“責任者”の立場を利用し、下請け業者として男鹿市の林業会社と横手市の土木建築会社を斡旋し、その見返りとして現金あわせて250万円を受け取った収賄の罪に問われています。
18日の裁判で弁護人は、検察が提示した証拠について争う姿勢を示しませんでした。
その上で罪の意識がなかったのかと問うと三浦被告は、「利害関係の立場になってからは相手との付き合いを避けるべきだと理解していた」しかし「金を持って、遊びたいという心の弱さがあった」と述べました。
検察は「公務員の職務の公正に対する信頼を失墜させる悪質な行為」「受け取った金額も高額だ」と述べ、三浦被告に対し懲役2年6か月を求刑し、250万円の納付も求めました。
一方で、弁護人は「懲戒免職になり退職金も支払われない処分を受けるなど、すでに社会的制裁を受けている」として執行猶予付きの判決を求めました。
判決は来月30日に言い渡されます。