×

「小幅改善」も長引く物価高騰や円安に不安の声 10月~12月期中小企業景況調査 愛知県

2024年1月12日 19:56

愛知県が四半期ごとに行っている中小企業景況調査において、2023年10月~12月期の調査結果を公表しました。調査対象は、無作為に抽出した愛知県に本社を置く中小企業2000社。対象業種は製造業、卸・小売業、建設業、サービス業(宿泊業・飲食サービス業は除く)となっています。

全業種平均の業況判断D.I.は、前期(2023 年 7 月~9 月期)から1.8 ポイント増。売上 D.I.と採算 D.I.についても前期を上回る結果となりました。業種別で見ても小幅改善となる中、建設業のみ業況判断D.I.、売上D.I.、採算D.I.の3項目すべてで前期実績を下回る結果となっています。
経営上の問題点として多く挙げられたのは、製造業では「原材料高」が55.6%、卸・小売業では「仕入れ価格の上昇」が52.2%、建設業では「資材高」が69.0%となり、3期連続で1位となっています。
回答者からのコメントでも「為替変動、貿易環境の変化を懸念」(印刷製造業)、「物価高騰の長期化を懸念」(窯業・土石製品製造業)、「物価高、円安、インフレで、先行きの見通しが困難」(木材・木製品製造業)など、 物価高騰や円安を懸念する声があったということです。

  • 中京テレビNEWS NNN
  • 「小幅改善」も長引く物価高騰や円安に不安の声 10月~12月期中小企業景況調査 愛知県