アメリカで急拡大のスポーツ「ピックルボール」 愛知で日本初の国際大会開催 70代で競技を始めた女性も出場
ラケットでボールを打ち合う、テニスでもない、卓球でもないスポーツが今、アメリカで人気爆発中! 日本ではまだあまり知られていないマイナーなスポーツですが、東海地方にも楽しんでいる人たちがいました。
アメリカで人気爆発中! ビル・ゲイツもこよなく愛する「ピックルボール」とは?
今、アメリカで急激に拡大している「ピックルボール」。大きめのラケットを使って、穴のあいたプラスチックのボールを打ち合うスポーツです。一見テニスのようですが、コートのサイズはバドミントンと同じ。
アメリカで人気に火が付き、3年連続、すべてのスポーツの中で成長率ナンバーワンを記録しました。競技人口は1000万人ともいわれ、各地でコートも増加中。マイクロソフト創業者のビル・ゲイツ氏なども愛好家として知られています。
日本ピックルボール協会 谷口陽子会長:
「ピックルボールって学生だけじゃなくて、社会人・中高齢の方・小中学生みんなが楽しめるスポーツ」
ピックルボールは、年齢に関係なく一生を通じて楽しめる「生涯スポーツ」なのです。
運動神経抜群の73歳 ピックルボール歴2年で国際大会出場
名古屋にも、この競技にはまった人がいました。ピックルボールを始めて2年の川瀬とも子さん(73)です。ピックルボールを朝から夕方まで楽しんだ後で仕事へ行くという、超パワフルな女性です。
川瀬さんとダブルスのペアを組んでいる男性も「とも子さんはすごい優しい、すごい元気。70代には見えない」と舌を巻きます。この日も、練習で30代の男性相手に試合をしていた川瀬さんは、信じられないタフさで粘り、試合は長丁場に突入。試合相手の30代男性は「おばあちゃんと同じくらいの年齢なのに…」と驚きを隠せない様子でした。
実は、ピックルボール以外でもかなりパワフルな川瀬さん。60歳手前で始めたテニスは今も現役。さらに、ボーリングのベストスコアは230という驚きの数字を叩き出しています。
運動神経は未だ健在とはいえ、なぜこの年齢で新しいスポーツを始めたのでしょうか?
川瀬とも子さん:
「テニスはいつまでやれるかなと思ったけど、ピックルはできるなと思ったので。テニスに比べて走る距離が少ないのが、続けられると感じたところですね」
予選の1試合目ではミスが続き、連続で失点してしまいました。ペアと笑顔で気持ちを切り替え、なんとか追い上げをみせましたが、残念ながら敗戦。その後、予選最後の3試合目で初勝利をあげ、1勝2敗で大会を終えました。
川瀬とも子さん:
「小さいお子さんから高齢の私ができるスポーツだと十分わかってもらえたと思うので、(どんな年代の人でも)みなさんが出られるような大会が増えるといいな」
年齢に関係なく生涯楽しめるスポーツとして、近い将来、日本でもピックルボールが浸透する日が来るかもしれません。