【3連休初日】現役で走る日本最古の蒸気機関車「SL人吉」引退を目前にお見送り 北九州では地元グルメが集結 福岡
3連休初日は天候には恵まれませんでしたが、県内各地でイベントが開かれ、大勢の人でにぎわいました。
3連休初日の23日、あいにくの空もようとなった中、JR久留米駅の構内では、3月23日にラストランを迎えるSL人吉のお見送りイベントが開かれ、多くの人が訪れました。
1922年に生まれたSL人吉は、現役で走り続ける日本で最も古い蒸気機関車です。
2009年4月から肥薩線・熊本と人吉の間を運行していましたが、4年前の豪雨で被災したため、現在は鳥栖駅と熊本駅の間を運行しています。
今回のイベントは、引退目前のSL人吉との思い出を作ってほしいと、停車駅である久留米駅の駅員が企画したものです。
■吉村史織アナウンサー
「改札前の特設ブースにたくさんの方が並んでいますが、 皆さん待たれているのが、あのグッズ販売です。ふだんは車内でしか買えないグッズが並んでいるほか、こちらには限定のカプセルトイも準備されています。」
駅員たちが自らの手でデザイン・製造したオリジナル缶バッジなどが入っています。
イベント開始時間を前倒しするほどの盛況ぶりです。
■JR久留米駅・岡 楓さん
「数がすごかったので大変だったんですけど、缶バッジでも『思い出に残ってくれたら』と思って作りました。」
そして午後1時半ごろ、SL人吉が久留米駅に現れました。ホームに詰めかけた人たちは、その雄姿をカメラに収めます。
出発時刻を迎え走り出したSL人吉を見送った人の中には、涙を浮かべる人もいました。
■訪れた人
「汽笛が鳴ったとたん、『もうだめだ』って。」
■JR久留米駅・城戸洋平 駅長
「たくさんのお客様に来ていただいて、わたしたちも予想以上にお見送りしていただいてうれしい限りです。」
一方、北九州市門司区では、地元のグルメが集結した「大里赤煉瓦食市」が開かれました。
その一角には、焼うどん発祥の店といわれる「だるま堂」の店主、竹中康二さんの姿がありました。
1月3日の鳥町食道街の大規模火災で被災して、まだがれきの撤去は終わっておらず、店での営業はできていません。しかし、2月に入ってからは毎週末、地元のイベントを中心に出店しているといいます。
■だるま堂 店主・竹中康二さん
「きれいになるのが夏くらい、6月くらいになるといわれているので、まだまだ復旧のメドが立ったというだけで、その先の復興というのはこれからかなと思っています。」
それでも、対面で焼きうどんをふるまえる喜びを感じていました。
この3連休の2日目と3日目の予報は曇りで、すっきりとしない天気となりそうです。