【有田陶器市】4キロの大通りを中心に400店以上 掘り出し物との出会いを楽しむ テイクアウトのパフェの器も有田焼 佐賀
ゴールデンウイーク3日目の29日はあいにくの雨となりました。焼き物のまち・佐賀県有田町で、29日から「有田陶器市」が始まりました。去年に続き、ことしもコロナ禍前と同じ規模で開催され、雨が降る中多くの人がお目当ての器などを買い求めていました。
■阿部まみフィールドキャスター
「あいにくの雨の中スタートした有田陶器市ですが、会場は多くの人で賑わっています。」
29日に始まった佐賀県有田町のゴールデンウイークの風物詩「有田陶器市」。およそ4キロの大通りを中心に、コロナ禍前とほぼ同じ400店以上が軒を連ねます。
■販売店
「まずは手に取ってください。」
■訪れた人
「これから半額ですか?」
■販売店
「はい、それから半額です。」
魅力はその安さと、掘り出し物に出会える喜びです。
■阿部フィールドキャスター
「3つで1100円と書いていますが、かなり安いですよね?」
■さくら堂・古木亮 代表
「色ムラと、ぼこっと釉薬が固まっている商品になっていて、大手メーカーさんの検品ではじかれた商品を安く仕入れて、皆様に使っていただこうと。」
■訪れた人(大分から)
「3個で550円です。あまりない柄で、店などに出ていない柄なので、ちょっと面白くて選んでいます。」
■訪れた人(福岡市から)
「初めて来たのが30年前。(母と)『30年前から来てる』って2人で盛り上がりながら来た。それだけ楽しいです。」
この女性が購入したのは白い茶わんです。
■訪れた人(福岡市から)
「これは4000円が半額で2000円くらいで買えました。私的にはお手ごろ価格です。」
■訪れた人(北九州市から)
「20年くらいずっと来ています。お目当ての作家のところを何軒か回って、そこでいつも買っています。(総額)10万円を超えるかも。」
140年以上の歴史をもつ香蘭社では、120回目の陶器市にちなみ、総額120万円相当の商品が入った福袋がなんと半額になっています。限定1セットの販売です。
また、ユニークな商品を準備した店もあります。
■吉村史織フィールドキャスター
「店頭にカプセルトイがあります。」
400年以上前に有田焼を始めたとされる李参平の子孫が運営する「陶祖李参平窯」では、1回500円で回せるカプセルトイを販売しています。
その中身は。
■購入した人
「何が当たった?」
「1000円割引券!」
店内で使える割引券や、最高1万5000円の焼き物が当たります。
■陶祖李参平窯・十四代 李参平さん
「有田陶器市は1年に1回のお祭りの雰囲気もあるので、皆さんに来て楽しんでいただきたい。」
さらに、有田焼を気軽に使ってもらおうという取り組みもあります。
■吉村フィールドキャスター
「商品棚の一角に食卓が再現されています。」
およそ50の店で行われる「街角テーブルコーディネート」です。この展示により、客も『食器の使い方』のイメージがわきやすく、購入につながっていると話します。
■勝木陶仙堂・外尾知子さん
「自分がなじみやすいような食器を使って、ぜひいろんな器を使ってチャレンジしてもらいたい。」
今回の陶器市に合わせて発売したスイーツもあります。
有田焼の器に佐賀県産いちごや嬉野抹茶、有田きんかんと、地元の食材を使ったテイクアウト限定の3種類のミニパフェは、1つ2200円です。
■吉村フィールドキャスター
「華やかな酸味のある苺の香りがふわっと広がります。おいしい。食べた後に器も持ち帰ることができ、まさに2度おいしいですね。」
有田陶器市は5月5日まで開催されていて、コロナ禍前と同じ120万人の人出を見込んでいるということです。