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「ジャンクションなど合流地点に注意」高速道での逆走運転を防ぐため現場点検・福島県

2024年9月11日 19:10
「ジャンクションなど合流地点に注意」高速道での逆走運転を防ぐため現場点検・福島県
このところ全国の高速道路で逆走事故がたびたび起きています。命にかかわる悲惨な結果を招く恐れもある逆走運転に福島県内でも警戒が強まっています。

9月10日、郡山市の東北道磐越道が交わる「郡山ジャンクション」で行われたのは、福島県警とネクスコ東日本による現場点検。その目的というのが…。
■福島県警高速隊
「今、ネクスコ東日本のほうから説明があった通り、逆走しないように看板なり道路標識なりで…」

高速道路の逆走を防ぐためです。
悲惨な事故を招く恐れがある高速道路の逆走。このところ相次いで発生しています。先月には栃木県那須塩原市の東北道で、軽乗用車が逆走し乗用車と正面衝突する事故が発生。
それぞれの運転手が死亡したほか、乗用車に乗っていた9歳と7歳の子どもが大けがをしました。
その翌日にも東北道で逆走した乗用車が大型バイクと衝突する重傷事故がありました。
この郡山ジャンクションも例外ではないようです。

■NEXCO東日本担当者
「この合流部分ですね(進路を)誤ったことに気づいて、ここをUターンした」

福島県警によりますと4月に70代の男性が運転する軽乗用車が会津若松方面へ車を走らせ、郡山ジャンクションに差し掛かると誤っていわき方面へとハンドルを切り、会津若松方面へ逆走したということです。

■県警高速隊 小松聖英 隊長
「細心の注意を払って看板、道路標識をしっかり見ていれば防げた事案」

幸い大事には至りませんでしたが警察によりますと、8月末時点で福島県内の高速道路での逆走は10件起きているといいます。

■県警高速隊 小松聖英 隊長
「例えばインターチェンジを入り間違えた、さらにはジャンクションでの合流地点(進路を)間違えたという形で逆走するパターンが多く見受けられる」

高速道路では、逆走を防ぐために合流地点に「車両進入禁止」を示す標識を設置したり、ジャンクションでの分かれ道にポールを設置したりさまざまな工夫をしていますが、それでも逆走は起きてしまうもの。
運転手本人も気づかぬうちに逆走しているおそれもあります。もし、逆走している車両を見かけたら、早めの通報が欠かせません。

■県警高速隊 小松聖英 隊長
「まず110番通報などで早めにお知らせください。それにより通行止めや情報案内板で逆走車両があるということを(利用者に)お知らせします」
最終更新日:2024年9月11日 19:11