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【山口天気 夕刊10/31】紅葉前線が日本列島を南下中 しかし11月スタートは「夏日」予想…季節外れの汗ばむ陽気に

2023年10月31日 18:55
【山口天気 夕刊10/31】紅葉前線が日本列島を南下中 しかし11月スタートは「夏日」予想…季節外れの汗ばむ陽気に
1日(水)予想天気図と予想最高気温

カレンダーは、もう11月へ…気象衛星ひまわりでは、普段、雲の様子を主に観測しますが、データの画像処理によって地上の様子の解析も行うことができ、31日(火)の日本列島の様子を見ると、東北や関東北部、中部地方など陸地が赤茶色に写っていて、そのあたりで紅葉が一番のピークを迎えていることが確認できます。
今、紅葉前線は中部地方あたりまで南下中。また、西日本も標高が高い場所は、もう色づきが進み始めた所もあり、これから山口県も、山間部から色鮮やかさ増す風景に注目していきたい時期です。

山口県内の紅葉の名所においては、岩国市の寂地峡では来週くらいにも見頃を迎えていき、そのほかの山あいの名所も11月中頃にかけて見頃となってくる見通し。11月後半には市街地近くも見頃エリアが広がっていく、とみられます。
長期予報では11月は気温がやや高めの日が多く、紅葉シーズンの歩みはややスローペースと思われますが、急に冷え込みが強まる日があると紅葉の見頃が少々駆け足で過ぎてしまう可能性もあるので、色づきが美しくなったタイミングを逃さず、シッカリ楽しんでいきましょう。

ところで、その紅葉を進めていく、秋の深まりが、しばらくは足踏み状態です。
11月のスタートとなる1日(水)は、山口県は引き続き、東西に連なる高気圧に覆われますが、北海道の北を低気圧が進むことで、南の高気圧から北の低気圧へと暖かい南の空気が流れていき、気温が上がって行きやすい「南高北低」の気圧配置に…これにより、11月だというのに、最高気温が25度に届く「夏日」の所もあるなど、季節外れの高温になる見込みです。

1日(水)も、ほぼ快晴で空気の乾燥も続きます。朝は少しヒンヤリ空気ですが、昼間は、長袖の袖をまくりたくなる、季節外れの汗ばむ陽気の11月初日となりそうです。

この先、木~金曜日、さらに土曜日も季節外れの高温…日中の気温が25度以上の夏日が続く、とみられます。また、目先、しばらくは秋晴れですが、3連休後半、土曜日午後から天気は下り坂で、日曜日は前線通過で一時強い雨。そして雨の後の来週は気温急降下の兆しがあります。
この先、上がったり下がったりが激しい気温変化に注意が必要、と心得ましょう。

(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)