スルメイカ不漁つづく 石川県の中型イカ釣り船 年内で今季の漁打ち切り
石川県漁協所属の中型イカ釣り船が年内で漁を打ち切ることが決まりました。ことしの水揚量は過去最低だった昨シーズンを下回る見込みです。
石川県漁協所属の中型イカ釣り船は、9隻がことし6月から日本海周辺で操業を続けていました。
漁期は来年2月末まで残されていますが、スルメイカの記録的な不漁により年内で漁を打ち切ることになり、23日に能登町の小木港に戻った船が最後の水揚げを行いました。
今シーズンの水揚量は、昭和46年の統計開始以来、もっとも少ない約500トンとなる見込みで、昨シーズンの822トンから4割ほど落ち込んでいます。
石川県漁協小木支所・坂東 博一 さん:
「漁獲量が減っているということは温暖化による水温の上昇であったり、ある程度の水揚げがとれないと、どうしても経営的に厳しい状況には陥っていくでしょう」
外国籍の船による違法な乱獲に加え、イカを餌とするクロマグロの増加、海水温の上昇などが資源減少の要因と考えられ、燃料費の高騰が続いていることも課題となっています。
最終更新日:2024年12月24日 11:50