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各地で大雨…通勤通学を直撃 “線状降水帯”は発生せず 5月ひと月分の雨が2日で

2024年5月28日 18:47
各地で大雨…通勤通学を直撃 “線状降水帯”は発生せず 5月ひと月分の雨が2日で

 活発な梅雨前線の影響で線状降水帯の予測情報が発表され、県内は27日夜から雨脚が強まりました。線状降水帯の発生は発表されませんでしたが、県内は各地で大雨となり、通勤・通学の時間帯を直撃しました。

 27日夜から県本土や種子島・屋久島地方では活発な雨雲が次々と流れ込んできました。鹿児島地方気象台は27日夜から28日の日中にかけて線状降水帯が発生し大雨災害が発生する危険度が急激に高まる可能性があると発表。

 県内では28日朝、各地で大雨となり通勤・通学の時間帯を直撃しました。

(記者)
「午前5時半の鹿児島市。視界を遮るような強い雨が降ってきた」

(内田直之キャスター)
「また一段と雨が強くなってきた。視界も非常に悪い状態。うわーすごい」

 1時間に54.5ミリの非常に激しい雨が降った種子島では道路に水がたまり車が激しい水しぶきをあげて走行。枕崎市では排水溝から水があふれだす様子も見られました。24時間に降った雨の量は南大隅町佐多で218.5ミリ、錦江町田代で207.5ミリと5月の観測史上最大となりました。

 大雨で被害も出ています。鹿屋市輝北町市成では農道の一部が陥没し、電柱が倒れて周辺の民家で一時停電が起きました。道路の復旧の見通しは立っていません。

 交通にも乱れが出ました。

(記者)
「通勤通学の時間帯だが列車が運転を見合わせているため、鹿児島中央駅には多くの人が運転の再開を待っている」

 JR指宿枕崎線の全線、鹿児島本線や日豊本線の一部の区間で運転見合わせや遅延が発生しました。

(通勤客)
「先がわからなくて心配。無事にそもそも出勤できるのかな」

 各地で5月1か月分を超える雨が降った今回の大雨。しかし、昼過ぎには様子が一変。

(記者)
「午後1時すぎの鹿児島市。午前中の大雨とは打って変わり所々で青空も見えている」

 県内では線状降水帯は発生せず、鹿児島市では午後から天気が回復し、日が差す時間もありました。29日は各地でよく晴れて日差しが戻りそうですが、降り続いた雨で地盤が緩んでいるところもあり、土砂崩れなどに注意が必要です。