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『市の津波避難計画に<課題>』石巻市渡波地区で発足 「車」使った避難など検討する地区独自の協議会 市の避難計画の「徒歩」避難では住民の安全守れない (宮城)

2024年5月14日 16:44
『市の津波避難計画に<課題>』石巻市渡波地区で発足 「車」使った避難など検討する地区独自の協議会 市の避難計画の「徒歩」避難では住民の安全守れない (宮城)

宮城・石巻市の渡波地区では、市の津波避難計画に従った「徒歩」での避難では十分に住民の安全を守れないとして、「車」を使った避難などを検討する地区独自の協議会を立ち上げた。

この協議会は、渡波地区の区長を中心に老人会や婦人会などが参加して設立された。

渡波地区では、『東日本大震災』で519人が犠牲になっている。
同様の巨大地震による津波が発生した場合、地区のほぼ全域が浸水する恐れがある。
市の避難計画では、原則「徒歩」での移動で、冬の積雪時や高齢者対策などに課題があるという。
このため、協議会では車を使った避難の検討や、不足しているとされる津波避難タワーなど避難先の整備も検討することにしている。

渡波地区新たな津波避難対策検討協議会・阿部和夫会長
「住民が安心して逃げられる場所をきちんと用意してあげたいと、それが大きな狙いです」

協議会では、6月中に津波避難についての地区住民の考えを聞くアンケートを行うことにしている。