トイレに鍵かけ、男女一緒に着替え、胃ろうなど…虐待行為 五島のデイサービス指定取消し《長崎》
五島市のデイサービス施設で、利用者への虐待行為や介護報酬の不正請求があったとして、県は事業者に指定取り消しの処分を通知しました。
介護保険法に基づく、指定取り消しの処分を通知されたのは、五島市の「グループホーム天意」です。
県によりますと、グループホーム天意が運営するデイサービス施設で
トイレの入り口にカギをかけ、利用者が自由に使えないようにしたほか、入浴介助の際に、同じ脱衣室で
男性と女性を一緒に着替えさせたり、無資格の職員が、直接胃に栄養を入れる医療行為である「胃ろう」を行うといった虐待行為が確認されたということです。
また、おととしから去年にかけて職員の配置などに関する介護報酬あわせて2200万円あまりを不正に請求したということです。
去年11月、関係者からの情報提供を受けて、県が監査を行い、不正を確認。
7月31日付で、行政処分で最も重い指定取り消し処分とすることを16日、事業者に通知しました。
事業者の代理人はNIBの取材に対し、「利用者の保護が目的で、虐待にあたるとは認識してなかった」と話しています。
また、現在22人いる利用者の次の利用先については「速やかに決まるよう県や市などと調整を進めたい」としています。