×

時間配分がカギだった科目も 公立高校後期入試 学習塾が分析 今年の難易度は「例年並み」《長崎》

2024年3月6日 20:54
時間配分がカギだった科目も 公立高校後期入試 学習塾が分析 今年の難易度は「例年並み」《長崎》

公立高校入試の「後期」試験が始まりました。1日目の6日は国語、英語、理科の3教科に、3900人あまりの受験生が臨みました。

今年の傾向や難易度を長崎市の学習塾に分析してもらいました。

「前期・後期制」での受験が最後となる今年の公立高校入試。
先月の前期試験では3631人が合格しています。

6日から始まった後期試験は定時制2校を含む県内57校で実施。

全日制の志願者数は3906人で、志願倍率は0.74倍となっています。

1日目は、国語、英語、理科の3教科が行われました。

長崎市の学習塾「能力開発センター」によりますと、今年の難易度はほぼ「例年並み」だったということです。

能力開発センター田島 功万さん
「これまでの傾向と大きく変えているということはない。問題数や記号問題の配置もほぼ同じ。科目によって問題の難易度がやや異なるものもあったので注意が必要」

「国語」は時間配分がカギ

1教科目は国語でした。

受験生は・・・。

受験生
「得意と思っていた国語が時間に追われた。ちょっと悔しい」

比喩表現の問題が初めて出題されたほか、自分の言葉で回答することが必要な問題がありました。

「時間配分がカギ」になったとしています。

能力開発センター松岡 一夫さん
「(後半の)大問4あたりは、回答はそんなに難しくないと思うが、ここにたどり着くまでに時間が足らなくなってしまって、きちんと読めないまま終わってしまった受験生がいる可能性がある」

「英語」問題文読み解く力試された

2教科目の英語はリスニングの分量がやや増加。
英訳問題では、訳すだけでなく、日本語で書かれた問題文を読み解く力も試されました。

能力開発センター高木 精二さん
「「もらえます」という言い方に引っかかってしまうと、解きにくい問題かなと。「あげます」といった感じで日本語を訳していかないと引っかかるかな」

また、質問に対する回答を2つの中から選択し、その理由を英語で答える問題が出題されましたが、全国の入試でも同じような傾向があり今後も出題される可能性が高いそうです。

「理科」8年ぶりに食物連鎖が出題

受験生
「今までの理科が結構難しいものが多かったけど、今年はそれに比べたら簡単だったので良かった」

理科は8年ぶりに食物連鎖の問題が出されましたが、全体的には基本的な内容を問う問題だったといいます。

能力開発センター赤城 和征さん
「記述の問題が4問あったが、すべて語句指定になっていて、基本的な内容が押さえられていれば、全部答えられたと思う」

7日は社会、数学の2教科と面接が行われます。

受験生
「5教科の中で数学が一番難しいと思うのでそれに一番力を入れて勉強する」
「あしたは面接があるからしっかり練習して臨めたら」